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エクスペリエンスマップとは

エクスペリエンスマップ(experience map)とは、デザイナーとして作る代表的なマップの一つです。ユーザ視点から見て、あるサービスや商品(プロダクト)の体験を視覚化したものです。

以下、サービス、商品、プロダクト全てを「サービス」と書いていきます。サービスを作っていない方でも活用できるツールなので、ぜひ使ってみてください!

いつ使うか

エクスペリエンスマップは事業のどの段階でも活用できる、万能なツールです。

  • 広範囲で体験を表現したい時

  • 新しいサービスを作成したり、既存のサービスを大幅に変更したい時

  • 新規事業を作るためのヒントとして、他で顧客が行なっている行動を明らかにしたい時

  • 自分のサービスについてのヒントが欲しい時

どのように役立つか

エクスペリエンスマップはこのような疑問を答えてくれます。

  • 目的を達成しようとする顧客がある経験を通じて、どのような目的を達成しようとしているのか(特定のサービス)

  • 目的を達成しようとする顧客がある経験を通じて、どのような目的を達成しようとしているのか(特定のサービスに関わらず)

  • 顧客は、サービスをどのように活用しているのか

  • 顧客は、サービスを使用する前後にどのような体験をしているのか

  • サービスの体験の中で、顧客にとって不満を感じるポイントがどこにあるのか、体験向上できるポイントがどこにあるのか

構築

一人のユーザの体験をマッピングした例
  • エクスペリエンスマップは横に時間、縦にマップでキャプチャーしたい要素を並べます。

  • 長さは決まっておらず、チームでどこまでキャプチャーしたいか決めてください。

  • リサーチを通じて発見した事実のみを記入します(リサーチについての記事は後日書きます!)

  • 縦の要素にはユーザの

  1. 行動

  2. 思考

  3. 感情

をマッピングします(書き込み)
この要素をマッピングすることで、ユーザが不満を感じていることや、サービスを向上できるヒントを一目で確認することができます。
リサーチ内容さえあれば、簡単に作れちゃいますが、間違ったユーザの行動をマッピングしないようにリサーチは慎重に行ってください。間違ったデータをマッピングしてしまうと、本当にユーザが不満に感じていることを見逃して、今後サービスからユーザが離れてしまう機能を実装してしまったりしかねます。
リサーチをしっかり行って、慎重にエクスペリエンスマップを作成していければ、事業の向上に役立つスーパーツールが出来上がります。

活用方法

エクスペリエンスマップはいろんな場面で役に立ちます。

  • サービス一部のコンバージョンがなぜ上手くいっていないか分かる

  • 会社全体でユーザがどのようにサービスを利用しているのか、共通認識を持つことができる

  • 共通認識を持てば、社員全員が一丸になってサービス向上を促すことができる

  • 機能改善や新機能を提案するときのエビデンスになる

  • KPIを設定しやすくなる(例:体験のどの部分の数字を上げていくべきか分かるから)

  • 定期的にマップを更新することで、サービスの向上が上手くいっているか確認できる

  • プロダクト開発のロードマップが作成しやすくなる

  • その他色々!

テンプレート

私はFigjamというソフトのuser journey mapというテンプレートを少し調整してからマッピングしています。調整内容は👆の項目に書き換えるだけです。皆さんも使ったことなかったら是非活用してみてください。

いかがでしたでしょうか?
今後もいろんなフレームワークの記事も書いていこうと思うので、リクエストがありましたらtwitterにてDMをお願いします!後、もしこのフレームワークを活用してみた例がありましたら、ぜひ聞かせてほしいです。
それではまた今度、ハッピーデザイニング!

PS:まだまだ新米ライターなので、改善できるポイントがありましたら教えていただきたいです🙏

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