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つらさを「シェア」する--乳がん友達とのお付き合い

こんにちは。乳がん闘病中のまいです。
昨日はえらい土砂降りの日でしたが、
入院中にお友達になった「乳がん友達」と遅めのランチ、行ってきました!

最近、徳島はおしゃれなお店が増えとるんですよね。
安くてヴォリュームのある食事を出して、駐車場が広くて、内装がお洒落で新しい。
ちょっと郊外でも、みんな車で行くから問題ない。
なんなら、友達4人がそれぞれ自分の車で来て、お店で待ち合わせ、なんて普通。さすがイナカ、車社会(笑)

そんなお店が増えとるんやけど、私は詳しくないんでお友達に連れてってもらいました!
万代町にあるNorthshore。
倉庫を改良したような、天井が高くて明るい店内。
メニューも豊富で何を食べるかめっちゃ迷った!

お友達はロコモコ丼、私は甘辛丼。
どっちも新鮮で大量のサラダと半熟目玉焼きがついてて、映えるわぁ~。


LINEでやりとりはしよったけど、お互い退院してから会うんは初めてで、積もる話がようけありましたゎ!
ちなみに、私は彼女のことを「入院マスター」って陰で呼んどるん(笑)
彼女は今回手術3回目で、先生方に対する「リクエスト」の仕方が半端なくて!
強者やなぁと尊敬しとります(笑)

「入院マスター」との出会いは、私の手術当日。
朝、病棟の共同スペースにおったらたまたま彼女が自分の部屋から出てきとって。
「何の病気なん?」ってところから、お互い乳がんだということが分かり。
彼女は3日前に手術を終えたばかりなんで、これから手術の私はいろいろ聞きました。
「意外と痛くなかったし、平気よ~」
という言葉に励まされて、その日の午後、安心して手術に挑みました。

(結果、私は結構痛かったんやけど!それはまた別の機会に)

私が入院しとる1週間で、話した回数は多くないけど。
同じ「乳がん」、同じ不安を抱えて、同じような気持ちをしてきた者同士、話が通じる×2。
彼女の場合と私の場合は術式とか少し違うけど、その微妙な差とかもお互い情報交換できて良い。

私は、術後の傷口をきれいにするテープ、ただ単に「貼り替えて、半年くらい貼り続けてくださいね~」としか言われてなかったんやけど。
入院マスターは形成外科の先生から細かく貼り方まで指示されてたとのこと。
やり方聞いたけん、私も真似してみよっと。


結構、あっけらかんと話す明るい人で、話してたらめっちゃ元気もらえる。
昨日は久々にようけ(たくさん)笑った(*^-^*)

私は怖くて手術前にいろいろ調べることができんかったけど、彼女はガンガン調べて、不安になって眠れんくなったらしい。
彼女はどうしても「同時再建」がしたくて、手術した病院に転院してきたんやって。
だから、術後の入院期間も私より長くて、2週間。でも手術一回で摘出と再建が完了。
私もそうすればよかったかなぁ~、なんてちょっと思う。
私の場合はとにかくまず摘出してほしかったから、再建のことまで考える余裕はなかったん。
結果からみたら同時再建やっとけば良かったんやけど、術式決めるときはそんなん分からんかったからね。
(がんは手術してみんと分からんことがようけあるんです。それについてはこちらの「外科医の心情」をご覧あれ↓)
https://note.com/maimai430/n/n778fe27380c7


昨日話してて、彼女も、ブログやろっかなって思ってたんじゃって聞いて。
やっぱり、みんな思うことは一緒なんやな~って。


ほんまに欲しいもんとか、知りたい情報は、意外と見つからん。

どんな思いで、どうやって決断してきたんか、他の人の事例を「選択」する前に知ることができたら。
少しは気が楽になるかもしれん。
もしかしたら違った選択をすることになるかもしれん。
自分以外もつらい想いして、選択してきたんやって分かったら、少し勇気がもらえるかもしれん。


でも。


ステージ1でホルモン療法の私は、多数の「がん患者」の中ではかなり恵まれてて「楽な方」。
そんな私が、つらいとかしんどいって言うてもえぇんか?
もっと前向きに、「このくらいですんだこと」に感謝して生きるべきやないの??


そういう想いは拭い切れん。


だけどさ。
私の人生の中で、「乳がんになったこと」は大きい。
今まで通りには生きられん。
せなあかん決断や突き付けられる現実は、病気にならなければ知らんかったもの、分からんかったもの。
それは誰かと共有することで、お互いの「前向きに生きる力」になるかもしれんって。


乳がんになって、いろんな人といろんな話をして。
短い間にいろいろあった。
振り返ってみると、「つらさを共有できたとき」が一番慰められた。
目の前にいる誰かが、自分の知らんところでつらい想いをしてた。
それを乗り越えて、もしくは今もそれと闘い続けてて、私の目の前にその人がいる。
言葉にできんつらさとか、誰に話してえぇか分からんもどかしさとかを、理解してくれる。
その人のつらい経験が、今の私を支えてくれる。勇気づけてくれる。

ほれやったら、あたしの今のつらい経験も、後から誰かの救いになるかもしれん。


これまではいろんなこと平気なふりして生きてきた。
私には「つらい」って吐露するイメージはなかったと思うん。
誰だって、つらいやしんどいを抱えて生きてる。
でも、見せんかったら、伝わらん。
誰かのために書くんやったら、隠さず全部書いた方がえぇ。


そう思って、ためらいながら、戸惑いながら、書きたいことを書くことに決めたんです。


この先も、人と話すことでたくさん勇気をもらえるはず。
前向きになれん時に、慰められるはず。


昨日も、今日も、たくさん勇気をもらえた。きっと、こういうことの積み重ね。普通に生きられるようになるまで。


私の言葉も、いつか、誰かの役に立つといい、な。

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