『メモの魔力』の魔力は、読み手の心をケアしまくることによっても発生している気がする話

あくまでもわたしの感想なんですが。
こんなに本を読みながら心をケアされたことないな。と思いました。
本を読みつつ心理的安全の確保をされている感。

メモを取ること、具体的な行動、など書かれているのはもちろんですが
魔力を発揮するのはその手法だけでなく、
読み手に『出来るかわからないけどチャレンジしてみようかな』という気持ちを起こさせるところにも関係している気がした。

読み手がどんな気持ちで本を手に取ったか

この本は『何かヒントを得たい』とか、『チャレンジしたいことがある』とか、『助けが欲しい』と思って読む人も多い気がするんですね。
で、その層に向けてのメッセージが詰まっている気がした。

「大丈夫です」「やらなくてもいい」「見つからなくてもいい」

こういう言葉が至るところに散りばめられている。

世の中では『やりたいことを見つけよう!』ってことも多く言われるし間違いじゃないとは思うんだけど
子どもの頃『将来の夢・・本当はない。どうしよう。』と思いながら当たり障りのないことを答えていた時代や
社会人になって『やりたいことも自分がやれそうなことも・・ない。』と思って不安な気持ちを抱えていた時代がある身としては

やりたいことなんてなくたっていい。元気で生きてればいい。
もし少しでも自分の心が「たのしいな」って思えるものがあったら大事にすればいい。

と昔の自分のためにも思っていたりするので、体験したことのある不安な気持ちに寄り添ってもらっている感が強かった。

IMPRO KIDS TOKYOの活動でも、子どもたちが『安心してチャレンジできる場』として存在することを大事にしている。
わからないことを始めるのはドキドキする。
その中で少しでも傷ついたり自信をなくせば、その方向に足を進めることが難しくなったり、批判的な気持ちが湧き上がるかもしれない。
大人だってそうだ。

だからわたしは、読んでて自分の『チャレンジする気持ち』を大事にしてもらっている気がして、この本を好きだなと思った。

好きだなと思えたから、一気に最後まで読めた。

新感覚だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?