小林麻衣子

コピーライター/クリエイティブディレクター。POOL inc→PLANKTON代表。広…

小林麻衣子

コピーライター/クリエイティブディレクター。POOL inc→PLANKTON代表。広告〜商品開発・店舗・ホテル・都市開発まで、言葉を軸に多領域のブランディングしてます。令和3年生・男の子育児中のワーママ。サウナ・お風呂中毒。(Instagram:maiko_plankton)

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行くなら9時前?!スターバックスロースタリーの春。【#MYWORK】

弊社プランクトンでおしごとご一緒している 「スターバックスロースタリー」は、 大きなカスクのある焙煎所カフェとして、 中目黒・目黒川沿いに佇んでいます。 いまではおしゃれな飲食やショップが立ち並び、 桜の名所として賑わうこの目黒川沿いですが ・・・実は戦前の頃は水も清らかで、ホタルが飛び交い、 子どもたちが水遊びをする風景も日常だったそうです。 そして、染物屋がたちならび、友禅流しを風景が日常に見られるような、 ものづくりの街だったのです。 この仕事をはじめていろいろ調べ

    • 「挽肉と米 京都店」オープン。そして、ワーママの私、オープン。【#MYWORK】

      弊社PLANKTONの最近のおしごとと、 ワタクシのワーママ近況をほんのりご報告です。 11月末に、「挽肉と米」の3店舗目となる「京都店」がついにオープン。 店舗開発のクリエイティブディレクションに参加させて頂きました。 この物件はもともと、芸妓さんの見番として使われており、土地に根ざした歴史を持つ場所です。挽肉と米のアイデンティティを出しつつ、この場の持つストーリーと空気感を最大限に生かすため、取り壊しの際に出た廃材を再利用した内装・インテリアや、見番のモチーフを再現し

      • 【43歳独身・妊娠日記】なぜ私はあの日、カフェインレスのコーヒーを捨てなかったんだろう。

        まだ誰にも言えない。このnoteを公開もできない。 でも、いつかこの小さい命が無事に育って、 みんなに報告できる日が来ることを信じるために。 下書きに、書き留めておこうと思いました。 <2021.初春某日 近所の婦人科へ> 久しぶりの雨が降っていた。 雨は苦手だけれど、その朝は不思議と嫌でなかった。 雲の切れ間から、神様が降りているみたいな光がさしていた。 「おめでとうございます。間違いなく妊娠されてますね」 ドラマなんかで何回も見た光景。 自分には一生関

        • 毎月19日は【月独立日】〜花と雑草とピンクの日々

           早いもので、独立して4月19日に新会社を設立してから、気づけば今日で丸二ヶ月目。ふとした思いつきだけど、これから毎月19日は「月独立日」と決めた。1ヶ月のしごとや生活を振りかえりつつ、次の一ヶ月の扉を開ける日にしたいと思います。 名刺ができた。2ヶ月もかかって...。  尊敬するアートディレクター・秋山具義さんに作っていただいたお気に入りの会社ロゴ。名刺のレイアウトまで頂いて、さあ名刺作るぞ!ステッカー作るぞ!と、初めて自分で印刷会社に入稿を試みたのだが...これが予想以

        行くなら9時前?!スターバックスロースタリーの春。【#MYWORK】

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          【独立日記】なぜ私は今、居心地のいい会社をわざわざ辞めるんだろう。

          森を見るより、木を見よう、と思った。 プールという会社にコピーライターとして入社して14年、仕事や食事の機会を通して、ありがたいことに、たくさんの素敵な奇人たち(全力で褒めている)に出会うことができた。彼らは、世の中の尺度ではなく、自分の尺度を持ち、世の中を見るのではなく、もっと広い宇宙のようなものを見ていた。坂本龍馬みたいだな、と思った。昔から龍馬が大好きで(もちろんそれは小説や漫画でつくられた人物像なのだろうけれど)、世の中の常識に縛られず、自由で大胆なアイデアを繰り出し

          【独立日記】なぜ私は今、居心地のいい会社をわざわざ辞めるんだろう。

          コピーライター/クリエイティブディレクター 小林麻衣子|一行のコピーから、都市開発まで。お仕事まとめ【#自己紹介】

          この春クリエイティブエージェンシーPOOL inc.から独立し、PLANKTON inc.を設立しました。猫とワインとサウナが好きなお風呂中毒のコピーライターです。今までお世話になったみなさんへ改めてご挨拶とともに、これから出会えるみなさんへの初めましての気持ちをこめて、今後予定している新しい働き方や現在進行中のしごと、今までのしごとを一部まとめてみました。 ◎しごとの分野一行のコピーから、都市開発まで。コピーライターとして広告コミュニケーション全般の他、商品開発や店舗・施

          コピーライター/クリエイティブディレクター 小林麻衣子|一行のコピーから、都市開発まで。お仕事まとめ【#自己紹介】

          2021年。「野生の勘」を取り戻せ。

           行き過ぎたポジティブシンキングは得意ではないけれど、素直に思う。昨年は、少なくとも私にとっては、良き年だった。出来なかったことやがまんしたことよりも、「できたこと」の方がずっと多かった。それはとてもささやかなことで、近所の今まで知らなかった道を歩けたこと、外食尽くしだった私が初めて家で揚げ物をしたこと、何もないと思っていた田舎の実家こそが未来だと気づいたこと、雨の日に散歩すると濡れた雑草が美しいこと、夕暮れの家のベランダでの晩酌、そんなようなことの積み重ねなのだけれど。そん

          2021年。「野生の勘」を取り戻せ。

          『そして私は12年ぶりに、手帳を買った。』〜今年は「スマホ密」も、解消しよう。

           コロナ禍の年末、10年以上ぶりに手帳を買った。尊敬する文化人類学者の方の言葉をふと思い出したからだ。 「何事も、一極集中はあまりよくないんです。人や社会機能の、都市への過剰な集中の危うさについてはよく言われますが、実は何事も同じで。   たとえば、スマホ。連絡先やスケジュールなど、すべての情報をスマホに集中させてしまいがちですが、もしスマホがなくなったら、もしクラウドにアクシデントがおきたら、私達の生活はちょっと止まってしまいそうですね。 利便を優先すると、あらゆる物事を

          『そして私は12年ぶりに、手帳を買った。』〜今年は「スマホ密」も、解消しよう。

          今年一番泣いた動画は、実家の土の匂いがした。【2020超個人的忘備録】

           おニューなノーマルが目白押しだった2020年。その中でも私にとっての一番の新体験は、感染防止のために「東京から千葉の実家に帰れない」ということだった。これは、マザコンファザコンブラコン全てごちゃまぜのもはやファミコン(ファミリーコンプレックス)重傷者の私にとっては大事件。猫をもふりたい、甥っ子を愛でたい、お母さんのごはんが食べたい、そんなときは一目散に電車で帰省する。いいお歳にも関わらず、実家を心の拠り所としていた私にとって、田舎に帰れないというのは何よりもつらかった。

          今年一番泣いた動画は、実家の土の匂いがした。【2020超個人的忘備録】

          飾りじゃないのよ、コンセプトは。(後編)

          *「飾りじゃないのよ、コンセプトは(前編)」はコチラ →https://note.com/maikoko/n/nd804e399d1ac 「伝える」コンセプトより 「伝わる」コンセプト コンセプトワードに限らず、コミュニケーション全般に通じる話ですが、送り手の目線で「伝えているだけ」のコトバはただのエゴで、人には伝わりません。逆に、受け手の目線で「伝わるように変換している」コトバは、人を動かします。分かりやすい例としてひとつあげたいのが、「所得倍増計

          飾りじゃないのよ、コンセプトは。(後編)

          飾りじゃないのよ、コンセプトは。(前編)

          「コンセプト」とは何か? この問いに明快に答えられる人は、ブランディング業務に携わっている人でさえも、正直少ないのではないでしょうか?「コンセプト」とは、日常で触れる機会が多いにも関わらず、分かりやすい共通定義がなく、実に曖昧で、なんとなく扱われていることが多いのです。しかし、曖昧ではない「ちゃんと機能するコンセプト」があれば、 プロジェクトや広告コミュニケーションが劇的に円滑になることも事実で、そのようなプロセスを何度も私自身が体験してきました。私はコピーライターとして、

          飾りじゃないのよ、コンセプトは。(前編)

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜「#脳内3密旅行」へいってみた。

           自粛生活が始まってからよくよく気づいたのだが、私は3密プレイスが大好きだ。これといって大した趣味のない私だけど、あえて心から好きだと言えることといえば、銭湯・サウナ・大衆居酒屋。日本を代表する3密プレイスだ。イギリス人の友人は、それらの私が好きな場所を「OJISAN-PLACE!(おじさんプレイス)」と表現し、その呼び方を私はとても気に入った。そう、タピオカミルクティーよりキンミヤ焼酎(プレーン)、パンケーキより煮込み豆腐、オリーブスパの岩盤浴より足立区の銭湯のサウナ、で

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜「#脳内3密旅行」へいってみた。

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜「自粛疲れ」にツッコミを入れた日。

           ほぼ確実になった緊急事態宣言、1ヶ月程度延長。いろんな人が、いろんな正義で、いろんな立場で、怒ったり困ったりしている。  ふと、誰かに聞いたこんな話を思い出した。たとえば待ち合わせで、「ごめん5分遅れる!」と言って、ちょい遅れの「7分遅れ」で来た人がいたとする。一方「ごめん15分遅れる!」と言って「10分遅れ」で来た人がいたとする。心理学的には、後者のほうが「時間的には多めに遅れて来た」にも関わらず、好意度が高いらしい。つまり、被害を最初に大きめに伝えておいて結局小さく抑

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜「自粛疲れ」にツッコミを入れた日。

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜私は野菜炒めすら作れないと知った日。

           このちょっと普通じゃない今の日々から、少しずつ新しいスタンダードが生まれて、いつのまにか「普通」の概念が更新されていくのだろうけれど。とにかく私が、この春の普通じゃない現実をリアルに実感したのは、3月の中旬、大相撲の無観客試合をテレビでみたときだった。何げなくつけたテレビの中で、力士が、歓声もため息も聞こえない、薄暗い、すっからかんの土俵際に転がっていった。なんだ、この異様な光景は。その力士の静かに転がりゆく姿は、目に見えないウイルスよりも、私にただならぬ現状を実感させたの

          ちょっと普通じゃない連休の、普通の日記〜私は野菜炒めすら作れないと知った日。

          そうだ、テレワークだから、お気に入りのワンピースを着よう。

          会社の初動が早かったこともあり、テレワークが始まって早1ヶ月半が過ぎた。幸いパソコンがあれば、なんなら紙とペンとiPhoneとアイデアさえあれば、どこでも仕事ができる職種だし、平日・休みを問わず家で仕事することも多かったけれど、これほど「毎日フルタイム家で仕事をする」という経験は初めてだったので、最初の数日はそれなりに戸惑った。ZOOMの画面に容赦なく映し出される自分のドアップ顔と戦いながら、同じ部屋の中で、ワークタイムと夜のプライベートタイムが地続きに過ぎていく日々。外出自

          そうだ、テレワークだから、お気に入りのワンピースを着よう。

          【銭湯日記 #梅の湯_北千住】節分の月夜に。85歳のおばあちゃんの言葉。

          「あら、おねえさん、気合い入ってるわね、 頭にタオル巻いて。いいわね。 この銭湯もね、こんなに人が少なくなっちゃって、 私が成増からお嫁に来た時は、毎日人でいっぱいでね、 東京はすごいと思ったよね。 でも最近は、人がこんなに減ってね、 みんな最近はお家のお風呂に入るでしょ。 私が成増からお嫁に来た時はね、すごい人がいっぱいでね。 東京はすごいなと思ったよね。 私、85歳。ずっとここに来てる。 ありがたいよね、お風呂あって、ありがたい。 ここはずっ

          【銭湯日記 #梅の湯_北千住】節分の月夜に。85歳のおばあちゃんの言葉。