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その眼差しに惹かれて / 「冨永愛 美の法則」を読んで


レアカードが2枚も


私事ばかりのnoteに、またもや個人的な近況報告です。

ちょうど先週に、職場の階段を踏み外して転落、
靭帯部分断裂。要はまあまあヒドい捻挫をやらかしました。
労災でーす!

やっと一週間に及ぶ松葉杖生活が終わったので、記念に記しておこう。

受傷翌日辺り、慣れない杖生活に難儀しているとその様子を哀れんでか、

「不憫だなあ…、コレぐらいしか無いけど良かったら使ってね」

と、近くのデスクに座る上司がクオカードを下さった。


さらにその翌日。

印刷物を取りに行こうとして、はーよっこらせ、えっさほいさとガチャガチャ音を立てて歩く私を哀れんで

「コレ、良かったら使って」

と、外出前であろう社長が近寄ってきてスッと何かを差し出された。


クオカードでした。


最近あまり見ないな、縁がないアイテムだな、と思っていたんですが、手元に2枚も。
私が思っている以上に、おじさんとクオカードってそんな身近な関係?
お心遣い有難うございます。


眼から目が離せない


クオカード2枚を握りしめ、足を引き摺りつつ向かうは会社の最寄駅。
帰路に着く前に何か買って帰ろう、と思うも

クオカードってどこで使えるんだ?


お、書店で使える!

太字になるほどの喜び。
本を読む事は好きな方なので、早速カードが使える書店へ。

買い逃していた漫画2冊と、あと何か新刊本でも、と書店をぐるりと見渡す。


「話題の新刊コーナー」に並ぶ、
美しい女性の表紙。

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「冨永愛 美の法則」




ファッションモデルの、冨永愛さん。
以前より存じ上げておりました。

この記事にも載っている、GIVENCHY 2010年のAWコレクションでの姿。

プラチナブロンドに染め上げたショートヘア
真っ白な肌、真紅のルージュ
真っ黒なクチュール

一点を見据えた、射抜くような眼差し

ハタチそこそこの小娘が、しばし時を忘れてファッションモデルの写真を見つめてしまった。

この美しさはなかなか忘れ難かったなあ…。


冨永愛さん、本を出したんだ。
沢山平積みにされているうちのひとつを、手にとってみる。
出版は、ダイヤモンド社。

へえ、意外!

経済・経営系に強い出版社のイメージなので、こういったビューティー系の書籍で名前を見るのになんだか新鮮さを覚えた。
ぱらりと中を眺めてみる。

意外な点がまだあった。

・ビューティー本なのに商品紹介がひとつもない
・基本モノトーンで統一され、装丁がシンプル
・写真は冒頭に10カットと少し程度

帯に記された
「世界的トップモデル」
「美しい人になる習慣」
という敷居の高いワードとは裏腹に、エッセンシャルな物だけきちんと集められたのが伝わる構成。

何より、表紙の冨永さんが放っている

「内側から光っているような、どこか優しさのある眼差し」

から、目が離せなかった。
彼女の眼差しにまたしても射抜かれてしまった。



初めて、参考書以外の本に付箋を貼った


記された内容に対して延々つらつら感想を述べてもなんだか味気ない気がするので、特に印象的だった小見出しを目次から抜粋してみる。

① "今の年齢"のベストを目指す
② 鍛えるべきは体幹とヒップ
③ 一歩手前にラインを引く


①はもう、男女問わず広めたい概念。

男女問わず、なんだか年齢に囚われている人が多い気がする。
少々の抗いも必要だけど、その年齢だからこそ似合うものってあるはずだ。
20代の頃なんだか浮いてしまったリップも、30代頃に再びトライしてみたらバチッ!とハマったりするような。

筋トレに興味がある女性の皆様!
②が至言!
体幹、インナーマッスルは体の奥にあるからこそ全てを底上げしてくれます。
ヒップを鍛えると後ろ姿が変わり、他人から見た自分の立ち姿が大きく変わる。
ここ2ヶ月程尻トレにハマった結果、数人から「後ろ姿が変わったね」とお言葉を頂き、自己肯定感が少々満たされました。マジです。

③は、いわばセルフマネジメントの基本。

まだやれる、ここで私が頑張れば…。

これこそオーバーワークの始まり。
自分を蔑ろにしてまで働くと、愛する人に寂しい思いをさせてしまう結果になりかねない。

冨永さんも実はそういう女性のひとり。過労で倒れ入院、息子さんとの時間やこれからのご自身のキャリアを見つめ直すために3年ほどモデル業を休業されていた過去があるんです。

恐れ多くも、私もそのひとりだったりします。

「まだいけそう」の手前で一旦止める。
シンプルだけど、自分も周りもそれが一番なんだよなあ。



遥か彼方で輝いている人ほど、「こちら側」を想ってくれている


気取らない、要点を的確にまとめてお話している冨永さんの語り口、とことんシンプルな構成のおかげでページを繰る手が止まらず、あっという間に読了。

感じたのは、

「自分の手が及ばぬ所まで、手を伸ばそうとしてくれている」

という事。

あとがきには、

応援して、見守ってくれる皆様がいてこその冨永愛であるという責任とミッションを心に刻み、これからの冨永愛を生きていきたいと思う。

とある。

自分が歩んできた道筋に感謝するだけでなく、
それを社会に還していきたい、と

実際この本も、きっとそのうちの一つなんだろう

「受け取らせて頂いた」側として、勇気づけられるような、畏れ多いような
有り体に言えば
「明日への糧にさせて頂きます!」
といった所でしょうか。


一見、クールで他を寄せ付けない雰囲気が漂っているように見える彼女。
この本を読み終えた今、表紙の彼女はこちらを優しく見つめているように感じる。


こんな人にこの本を勧めたい


最後に、
この本はこんな方に特におすすめしたい!というまとめ。

・美しい女性のルーティンを知りたい
・美しさの価値観を一旦整理したい
・ちょっと疲れ気味、でも本当はピシッとしたい
・働く女性として何を柱にしたら良いかイマイチ分からない


時折立ち返り日々の支えとするべく、リビングの目立つところにディスプレイしてみた。

背筋がシャンとする!

表紙の冨永さんに見守られつつ、今日も「70%」くらいで頑張ります。

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