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個性がない、ことはない。

若い時などは特に、自分には個性がないという悩みを聞いたり、思ったりもしたものですが。
個性などというワードにつまずく最初は、就職活動でしょうか。

外見の特徴ではなく人間性としての個性に絞って考える時。
“個性的”という言葉の醸すニュアンスの様に独特であったりする必要はなく
どんなことを面白いと感じるのか、何が苦手で、また何が好きなのか?“考え方、好き、嫌い、苦手、喜びとなるものetc…”
それらを言語化しようとする時。その全部の中にその人らしさや、感性が漂うことを止められないのです。
その組み合わせが全く同じ人間を探すことなど到底出来ず、それらの組み合わせ自体がもう、個性ではないとしたらナンなのでしょうか。

それらを踏まえてもなお、個性がわからないと感じているのなら。
もしかすると、周囲がAと言えばA。Bはどうか?と言われればBもよいね…と周りに合わせ過ぎるあまりに、自分がどうしたいのか分からない。自分の個性がわからないと感じる事もあるのかも知れません。

そういう時は、いきなり人に向かってAだBだと無理に 表現しなければ と焦ることなどなくて。
例えば小説を読んでみた時に、何に共感してどこに私とは違うと感じたのか、映画を観てどんなシーンが好きだったか苦手に思ったかなどをメモ用紙に羅列してみてもよし、日記に書いてもよし。そんな小さなことからワタシを感じる時間を増やしていくという手もあります。

ドラマや映画、読んだ本の中に共感してみたり、違和感を覚えてみたりと、自分のいまの価値観を間接的に気付かせてくれるものは沢山あります。そこに表れてくる価値観もまた個性を成す一つの要素ですね。

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