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【ネタバレ有】映画×5について

今回は前にも書いた3作
・かがみの孤城
・市子
・告白
に加えて
・TANG
・ラーゲリより愛を込めて
についてです。


かがみの孤城

テレビっぽいテイストだったのかも、と思う。
特にクライマックスにかけての盛り上がり方はドラマチックだった。全10話くらいで実写化したら、それはそれで面白そう。技術的な部分について想像つかないけど……

ただし、テイストがドラマっぽくても映画っぽくても関係なく、思いっきり原恵一監督ご本人の言葉がXに載っていたため、作品を通して伝えたいメッセージがあるということは確かである。加えて、声を吹き込んだキャストさんが声優ではなくて俳優の人も多くてびっくり。當真あみさん(こころ役)は「どうする家康」に出てたし、芦田愛菜さん(オオカミさま)は言わずもがな。ちなみに、お2人は最近「最高の教師」で共演してる。
たまたまめざましテレビで堺雅人さんが声優に挑戦した話を観ていたら、姿は映らなくても、ほんのちょっとした違いが作品にも表れてくる、みたいな話をしてた。ほほう🤔💭

過去記事↓

市子

めちゃくちゃ重かったわ……
杉咲花さんがスイッチインタビューに出てたのを観て、是非とも「市子」を観たいと思い、それが叶ったんだが、
私が知ってる杉咲花じゃない!
江戸川音っぽい要素が微塵もない!
憂いがありすぎる!!

瞳に光が宿ってなさすぎた。あれは演技でできるものなのか、それとも照明の力か。両方かな🤔💭

元ネタは「川辺市子のために」という戯曲だそうなので、ぜひとも読みたい。売ってるところ見つけたのに品切れになってた、残念🥲

過去記事↓

告白

ただ単に原作が湊かなえだから気になる、というのが第一ではあったんだけど、昔中古で買った文庫に中島哲也監督のインタビューが載ってるんですよ~!

本に書いてあることが本当かどうかはわからないよね、という話を生徒を演じた人たちとしたそうです。原作のラストは救いがなさすぎるというか、バッサリ切られる感じで終わるので、映画の方は脚本も書いた監督の考えが込められてるんだろうな、と。
最後の「な~んてね」なんてセリフは原作には存在しません。修哉のママの研究室に「発明品」を置いてきました、だけで終わってる。「ママ死んだやん!」でもあり、悠子先生がサイコすぎて、もうホラーじゃん!
ここに救いを持たせたところには、バッサリ終わらせた湊かなえさんは勇気がある方だ、と言っていた(書いてあった)ことが出てるのかな。脚本兼監督の中島さんは最後に救いたかったということかな、だとすると、その理由は何だろう🤔💭

過去記事↓

TANG

タングのオペシーン(語弊)で薄々結末の察しはついてしまったが、タングの動きを演じたのも健を演じた二宮くんであると思うと、不思議な感じがする。自分で自分のオペしとるやん⁉
てか研修医なんだ⁉ 年齢設定どうなってるのかわかんないけど、もしかしてもしかすると、相当長いこと無職ですね⁉

ヒューマンドラマ、と言っていいのかわからない。なぜなら内1人はタングだから。でもとりあえずヒューマンドラマ扱いにしときます。
ロボットと人間が共生するってすごいよなぁ……近未来な世界観だけど世界がロボットに乗っ取られてない……しかし馬場先生の主張が実現したら良からぬ方向に発展しまいそうだ……
つまり、ここだな、重要なのは。
ヒューマンドラマなあったかい考え(タングや健など)が、ロボット工学の立場から未来を見ているキケンな考え(馬場先生)より大切、ということかと思います。
うはーー心温まる話!!

ところで、
もしやほぼグリーンバッグで演じてるんですかね🤔
そもそもタングと健のシーンは二人とも中身が二宮くんだから、絶対同時に撮れない。世界観がSFだから、ドローンが飛びまくってる感じとかキラキラすぎる深圳とか、さすがにCGだ、よね?
春日井家がある街の景色は日本っぽくなかった。てか、そもそも原作が「A robot in the Garden」というイギリスの小説だから、ド直球な発言とか景観はそっちに寄せてるのかな。バリバリ日本語で観てると、映画というよりドラマっぽく感じる。
ちなみに、以前劇団四季がミュージカルとして上演したらしいですよ、うわぁ気になる……

全員キャラが濃い。髪をガチガチに固めてる上に真っ黒な小手伸也さん&真っ黒な上そのまんまな役のかまいたち、奈緒さん、京本大我さん、等。タングめっちゃかわいい、変な言葉をタングに教えたりタングや奥さんにキレられる健がかわいい。何とは言わないがとにかくかわいかった🥰
そして市川実日子さんが「凪のお暇」の時と全然違ってて、エンドロールで初めて気付いた。素直に「え!?」だった。

ラーゲリより愛を込めて

「人はよく人生の苦難を長いトンネルに例える。光の射す出口を目指し、暗闇の中を進んでいく様が、人生と似ているからだろう。
人はその道を進むために様々な準備をする。ある者は明かりを持ち、ある者は地図を用意し進む、光の先にある答えを求めて。」
「だが、人生は往々にして予想を裏切る。
光の射す出口にきっと答えはある。そう信じて進んでいたはずが、そのトンネル自体が突然崩れたら?
かすかな光すら途絶え、俺たちは行き先を見失う。」
「明日は必ず来る。しかし、その明日に何が起こるかは誰にもわからない。突然天井が落ち、道が塞がれ、愛する人を失うかもしれない。
小さな私たちに、なす術はない。」
「先の見えない暗闇に一人佇み、時に心が折れそうになる。この先に光がなかったら? 歩いた方向がまるで逆で、光から遠ざかる結果だったら?」
「そんな時は思い出してほしい。共に歩ける仲間の存在を。
求めるのは光そのものじゃない。光を一緒に探すことのできる仲間だ。それさえあれば、歩き続けることができる。
ダメなら向きを変えて、また歩き出せばいい。仲間と共に。」

これは、覚えようと思って覚えたんじゃないけど、気づいたら諳んじていたものです。
※「コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命- The 3rd season」第10話より

ダモイ(帰国)を信じて希望を失わないラーゲリ(収容所)の仲間たち、特に遺書を記憶した4人をみていたら、連想しちゃったよ😇

「日本に帰りたい」と言う時に突然「ダモイ」と表したのは、日本語が通じないソ連兵に、捕虜たちは帰国できる日が来るのを信じている、と聞かせたかったのかな、と思った。

普通にタイトルだけ聞いたら収容所から送られてきた愛のこもった手紙っぽいけど、まさかの記憶でした。主人公は山本だけど、実質的に重要な人物は、記憶した4名様でしょう。ナレが松坂桃李さんだったし。山本の心が、山本を愛するラーゲリでの仲間たちによって、家族や作品を観ている我々に届いているということか。遺書とは別のノートの内容も知りたいど、もしや残ってないんか……?

ひぃん( ߹𖥦߹ )←色々を表現できる語彙がない


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