海外留学を考える人のためのノート No.3

またこのノートに来てくださった方、初めて読むのがこの記事の方、こんにちは!学生ライターのビーバーちゃんです。今回は、「語学試験」第二弾です。主な内容は、中国語語学試験と全体的な留学における語学試験のスケジュール管理についてご紹介しようと思います。


みなさんは中国語の語学試験と聞くと何を思い浮かべますか?ほとんどの人が中国語検定というのではないでしょうか。

中国検定は日本の一般財団法人が行っている日本スタイルの中国語試験です。日本スタイルとは何かというと、かなり細かい文法用法や用語、語彙に拘った内容のテストのことです(あくまで個人的意見です)。

テスト内容は大きく分けると二つあります。読解・作文・穴埋め部分とリスニング部分です。両方受けることが合格の最低条件になります。中国語検定は級ごとに合格点が異なるので、留学の際は点数などの詳細は除いて、単純に何級で採用基準が決められます。

語学留学できるのは3級からで、交換留学やダブルディグリーは準二級以上が必要になります。名門難関大学(北京大学、清華大学など)は準一級以上が求められます。

※詳しい試験内容、日程、参考書などは公式ホームページをご確認ください。


そして、あまり浸透していないですが、中国語の語学試験がもう一つあります。HSKです。

HSKの正式名称は「汉语水平考试(中国語レベルテスト)」で、中国の政府公認団体が主催しています。中国人が作るテストなので、文法は厳密には問われませんがネイティブの思考回路がないと解けない問題が多々あります。また読解文章の量が多く、リスニングも速いです。

HSKは中検と逆に級が高いほど、能力があるとされています。1級から6級までの6段回の試験があり、能力に合わせて受験します。各級ごとに合格最低点があり、それを満たせば満点かギリギリかは問われません。また口頭試験も合わせて受験すると料金がお得で、話す力も鍛えられますが、受入基準に口頭試験の合否を採用する学校はほぼないので、余力がある方はチャレンジしてみましょう。

一般的に初心者が少し背伸びをして受けることができ、語学留学にいけるくらいのレベルが4級です。交換留学やダブルディグリーは5級から、名門難関大学であれば6級が必ず必要とされます。5級と6級の間には越えられない壁があるのですが(TOEFLでいうところの100点の壁)、受験した知人たちや個人的な結論としてはHSK6級の方が中検一級よりやや易しいと思います。

※詳しい試験内容、日程、参考書などは公式ホームページをご確認ください。


さて、ここからは、留学スケジュールにおいての語学試験時期の管理です。筆者が大学生なので大学2年生に留学するという目標で組んでみます。

海外の大学はほとんどが秋入学のため、半年以上の留学をするならば9月に出発・入学することになります。また、今回は語学留学ではなく学部留学として、やや語学上要求が厳しい状況で考えてみます。

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少し見辛いかもしれませんが、計画表をチェックリストのようにしてまとめてみました。実際に使用したい方はファイルをダウンロードしてくださいね。

まず、私の場合は最初の地点では何の語学試験の資格も持っていなかったので、留学を相談した教授からTOEFLだけでも受けてみるといいと言われていました。また行きたい大学が英語圏と中国圏の両方にあり、交換留学か語学留学かに拘りがなかったので、点数が低くてもいいや、という気持ちでした。しかし、結論からいうと、その後紆余曲折あり中国の北京大学にとっても行きたくなってしまったので(TOEFLでやっと目標点を取れたのに…とほほ…って感じでした…でも行きたかったからしょうがない笑)、大急ぎで中国語をさらに勉強する必要がありました。しかも学部2年の秋から留学する場合、最低でも半年位以上前から準備しなくてはならないと知り、かなりタイトなスケジュールになってしまいました。なぜ北京大学に行きたくなったのかは、またいつかお話しすることにして、本題に戻ります。

留学先大学の要求するGPAとHSKレベルがどちらも異常に高かったので、本当に毎日勉強をしていました。一般的には語学試験は試験問題の難易度に揺らぎがあるので数を受けると点数は上がっていく傾向があります。3回ほど受けるのが平均なようです。一方、筆者は留学先の方向性が大きく変わってしまったのでぶっつけ本番で一発合格を目指すほかありませんでした。というのも、ほとんどの留学は校内選考が先に行われますが、この時は語学能力はあまりみられないからです。日頃の素行や大学での成績、課外活動の受賞歴など極々普通の部分を見られます。校内選考が終わって、留学先に本出願するまでには時差があるので、そこまでに語学試験に合格していればいいわけです。

こんなにしんどいスケジュールなのになぜ学部2年に留学を決めたかというと、就職活動に響いてしまったり、留年をしたりするのを阻止したかったからなのですが、結果として短期間に何度も試験を受ける(大学の中間試験や期末試験とも重なったりで踏んだり蹴ったりでした)ことになりハラハラして眠れませんでした。

蓋を開いてみると学部2年長期留学組は、みな似たり寄ったりなスケジュールだったので、すでに資格を持っているとか、帰国子女であるとかであることを除けば、一般に留学準備のスケジュールはかなりタフでタイトです。また勉強した英語のおかげでいくつか棚ぼたを経験したのも事実なので後悔はしていません。


さて、ここまで読んでみて急激に留学したくなくなってしまった方はいらっしゃいませんか?(私も留学準備期間に何百回とそう考えました笑)

でも、やるべきことを、やるべき時にきちんとこなせていれば必ず留学に行けます。

次回からは、具体的な試験対策をお話していきたいと思います。

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