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『 物語』おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン~5日目 いのちの光

以前イベント用に創った

お話を少しずつ載せさせて頂いております

後、1話で完結予定。🎶

もう少しお付き合い下さりませ。

(⋆ᵕᴗᵕ⋆).+*ペコ


おじいちゃんからの贈り物 1話はこちら。♥

おじいちゃんからの贈り物 2話はこちら。♥

おじいちゃんからの贈り物 3話はこちら。♥

おじいちゃんからの贈り物 4話はこちら。♥


『 物語』

おじいちゃんからの贈り物

~引き継がれる想い・いのちのバトン~5日目


あまりにもちぃちゃんが


泣いていたからでしょうか?



ある日



おじいちゃんが夢に出てきてくれました

おじいちゃんは


とても元気そうに笑っていました


『心配いらないよ 』と


言っているみたいです



ちぃちゃんはとても安心しました



この夢の話を


おじいちゃんが大好きなみんなに


伝えました


みんなよかったと


安心して涙を流しました




その後も


おじいちゃんは


何度も何度も


ちぃちゃんの夢に現れてくれました



その度にちぃちゃんは


おじいちゃんといろんなお話をします


いつものように




おじいちゃんは


見えなくなったけど


生きている



ちぃちゃんはそう思うようになりました


時はさらに流れて


ちぃちゃんはすっかり大人に


なりました




夢だった保育士になれて


はりきって働いていましたが


もともとからだがみんなみたいに


環境に順応せず


忙しい仕事と様々な心労が重なり


ちぃちゃんはある日とうとう倒れてしまいました



体が重くて動く事ができません



からだじゅうが痛くてこころが苦しくて


なんにも出来ない



なにも考えられなくなってしまいました

ただただ寝ているだけの日々に


生きている事に申し訳なくなりました



誰の役にもたたない



それどころか人のお荷物になっている



わたし、どうして生きてるの?




なんのために生まれたの?




ちぃちゃんは何日も何日も


そのことについて考え続けました


そんな日が続いたある日



不思議な事が起こりました



胸の真ん中になにか温かいものを


感じたのです


なんだろう?これは・・・?


胸が光っているように感じました




もしかして、これがいのちなのだろうか?



いのちの光の炎・・・


わたしのいのちの光の炎


今にも消えそう・・・



そうかこれが消えたら


還ってゆくんだね


なぜだかとても安らかな気持ちになりました




その光をただただ感じながら


ちぃちゃんはうとうとと


夢の世界へゆきました




明るい光


噴水のある公園


ここはどこだろう?




その公園のベンチがあって


よく見るとそこに


おじいちゃんが座っていました


おじいちゃん!



なつかしいなつかしいおじいちゃん



おじいちゃんは


ちぃちゃんに隣に座るように言うと


ちぃちゃんを優しく抱きしめ



「大丈夫 大丈夫


なにも心配いらないよ


今は ゆっくり休みなさい」

そう言ってくれました


ちぃちゃんはおじいちゃんの言葉に


子どもの頃のように


安心するのでした




つづく

次回最終回はこちら♥

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