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『 物語』おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン~6日目 最終回

おじいちゃんからの贈り物

最終回です


ここまで読んで下さった皆様

応援して下さった皆様

なんとお礼をお伝えしたらよいか

言葉が見つかりません


ただただ感謝申し上げます


おじいちゃんからの贈り物

1話目はこちら♥ 2話目はこちら♥

3話目はこちら♥ 4話目はこちら♥

5話目はこちらにございます♥

『 物語』

おじいちゃんからの贈り物~引き継がれる想い・いのちのバトン~6日目 最終回


おじいちゃんの夢から


目を覚ますと


なにか温かいものに包まれているような


そんな安心感があって


なんともいいがたい


不思議な幸福感を感じるのでした



まるで長い夢でも見ていたかのような


そして、その長い夢から覚めたかのように


ちぃちゃんは感じました



そしてなんの根拠もなく


生きている



ただ、それだけでいいのかもしれない




なぜだかそう思いました



ちぃちゃんは自分の全部を許すことにしました




そう思えた時


胸の光の炎が元気になるのを感じました



ちぃちゃんは、


どんどん元気になってゆきました




ある日、


久しぶりにおばあちゃんと


電話でお話をしました



「おばあちゃん


わたしね


夢があるの


わたし


おじいちゃんみたいに


なりたい


おじいちゃんみたいに


人に力をあげられる


こころを温められる人に


なりたい


わたしに出来るかな?」



ちぃちゃんがそういうと



おばあちゃんは



「あなたは おじいちゃんに


よう似とる


おじいちゃんがね


言っとったよ


あの子はみんなより


ゆっくり花を咲かせる


咲いたらすごいぞ


今にみちょれって。」



おじいちゃん・・・

そんな風に言ってくれていたんだ




時を超えて届いたおじいちゃんからの


応援のメッセージでした



おじいちゃんは、ずっとちぃちゃんを


応援してくれていたのです



胸の中の光の炎が


もっともっと元気になってゆくのを


感じました




子どもの頃


おじいちゃんにした質問をふと思い出しました




「おじいちゃん。神様っているのかな?」



おじいちゃんは胸に手を当てて言いました



「神様はな。ここにおるんだよ。」




あの時は、


おじいちゃんの答えの意味が


わからなかったけど、


今なら、わかる気がするよ




わたしの中に神様(いのち)がいる



自分を愛する想いがいのちに力を与える




「ねえ。ママ、神様っているのかな?」


ちぃちゃんによく似た娘が


むかしちぃちゃんが


おじいちゃんにしたおんなじ質問をしてくる


娘が小さい頃のわたしに見える


ちぃちゃんは嬉しくて


涙が出そうになりながら



「神様はね、ここにいるんだよ」


ちぃちゃんもおじいちゃんがしたように


胸に手を当てて言う


今度は、わたしが贈ろう


おじいちゃんがわたしにしてくれたこと


わたしにくれた贈り物


全部を


愛する人に贈ろう




ああ そうか


わたしはそのために生まれたんだな




贈り物をあげたかったんだ


たくさん たくさんの人に



おじいちゃんがわたしにそうしてくれたように



今、ようやくわたしの花が咲いたような


気がしました


ちぃちゃんは、もう自分の事が


キライじゃありません




おじいちゃんの笑う顔が見えるようです


ありがとう


おじいちゃん



命のバトン・・・


次のいのちに渡そう


わたしの宝物を


ずーと大昔からそうやって人は


大切な事を受け継いできました


大昔 大昔から


素敵な事に気が付いたら


それを誰かに教えてあげる



嬉しい事があったらそれを誰かと分け合う



心が温まる事をしてもらったら


それを誰かにしてあげるの



みんなでそうやっていったら


あっという間にみんながしあわせになる



たくさんの愛の種が芽を出して


愛の花でこの地球がいっぱいになる


愛の花咲かせよう


たくさんたくさん咲かせよう




おじいちゃんからの贈り物 [完]




ここまで読んで下さいまして

本当にありがとうございました


深謝御礼申し上げます


後書きへ



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