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先制七対子聴牌のリーチ判断(無筋19・28・37牌編)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん


24/02/09 追記
七対子聴牌リーチ判断の表に誤りがあったので、シミュレーションの再試をしたうえで、データを訂正させていただきます。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

1.はじめに

先制で七対子聴牌したときに、リーチすべきかダマにすべきかを悩む場面は多いと思います。ドラ枚数や巡目にもよるとは思いますが、待ちが字牌や筋ならば割り切ってリーチに行ける場面は多いでしょうし、待ちが無筋の456牌とかなら、手変わり待ちでダマにする場面は多いと思います。

アガリ率的に中間あたりに位置する無筋19・28・37牌の待ちの場合がリーチ判断の分岐点になりそうで、微妙な判断になることが予想されます。そこで今回は、無筋19・28・37牌の待ちの先制七対子聴牌について、
・巡目
・ドラ枚数
・アガリ牌切れ枚数
・内側牌の見え枚数
・スジ牌の見え枚数

の観点から、リーチダマ間の局収支差シミュレーションで調べてみました。

2.シミュレーション条件等

〇想定捨て牌

〇待ち種類
・1p単騎

・2p単騎

・3p単騎

アガリ牌切れ枚数
0枚切れor1枚切れ(下家捨て牌に1枚)

1つ内側牌見え枚数
1p単騎の場合、1つ内側の2pの見え枚数
0枚見え
1枚見え(対面捨て牌に1枚)
2枚見え(自分の手牌に対子)
3枚見え(自分の手牌に対子・対面捨て牌に1枚)

〇2つ内側牌見え枚数
1p単騎の場合、2つ内側の3pの見え枚数
0枚見え
1枚見え(上家捨て牌に1枚)
2枚見え(自分の手牌に対子)
3枚見え(自分の手牌に対子・上家捨て牌に1枚)

〇3つ内側牌見え枚数
1p単騎の場合、3つ内側の4pの見え枚数
0枚見え
1枚見え(下家捨て牌に1枚)
2枚見え(自分の手牌に対子)
3枚見え(自分の手牌に対子・下家捨て牌に1枚)

〇ドラ枚数
ドラ0(ドラ9s)
ドラ1(ドラ9s・5m1枚が赤)
ドラ2(ドラ9m)
ドラ3(ドラ9m・5m1枚が赤)

〇巡目
5巡目・8巡目・11巡目

具体的には以下のような表を作成します。

表の見方は、左上が待ち種類による分類で、行方向がアガリ牌切れ枚数・1~3つ内側牌の見え枚数による分類で、列方向が巡目とドラ枚数による分類で、マスの中の数字が局収支差(リーチしたときの局収支-ダマにした時の局収支。数字がプラスであればリーチ有利マイナスであればダマ有利)です。このような表が待ち種類についての3枚あります。

これだけだと、データの羅列で見るのが大変なので、情報を絞った以下のようなグラフを作りました。

こちらのグラフは、アガリ牌切れ枚数、1~3つ内側牌の見え枚数がすべて0枚で、ドラ0の場合の待ち種類別巡目別の局収支差を表したグラフになります。

以下の種類のグラフを用意しました。
・0-0-0-0/ドラ0/局収支差(待ち牌別)
・0-0-0-0/2p単騎/局収支差(ドラ枚数別)
・?-0-0-0/ドラ0/局収支差(待ち牌別アガリ牌切れ枚数別)
・0-?-0-0/ドラ0/2p単騎/局収支差(1つ内側牌見え枚数別)
・0-0-?-0/ドラ0/2p単騎/局収支差(2つ内側牌見え枚数別)
・0-0-0-?/ドラ0/2p単騎/局収支差(3つ内側牌見え枚数別)

3.先制七対子聴牌のリーチ判断(グラフ)

まずは、情報を絞る反面、見やすさ重視のグラフから見ていきます。待ち種類別巡目別(ドラ0・関連牌全部0枚見え)の局収支差のグラフが下図になります。

待ちが外側になるほど、局収支差のプラスが大きく、より即リーチ有利になりやすいです。無筋19牌の単騎(関連牌が出てない)なら、どの巡目でもかなり即リーチのほうがいいです。無筋28牌単騎だと、まだ即リーチのほうがいい(局収支差+200~300点差)ですが、無筋19牌単騎よりは差が詰まっています(ちょっとダマ寄りにシフト)。無筋37牌単騎だと、今回のドラ0・関連牌が出てない条件で、5巡目はリーチダマほぼ互角8巡目・11巡目は微差ながら即リーチ寄りです。これくらいならその他条件が変われば逆転もありうるかと思います。

次に、ドラ枚数別(待ちは2p単騎)の局収支差グラフが下図になります。

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