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他家副露に対する、チーテン境界巡目

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

門前一向聴で鳴ける牌が出たときに、鳴いて聴牌取るかという問題はよくある研究のお題です。

今回は、他家副露がいるときにチーテン判断に変化が出るかという点を取り上げたいと思います。

2.シミュレーション条件等

・自分南家or東家
タンヤオドラ1の両面両面一向聴(いずれの両面も25,58待ち、浮き牌は完全安牌)で上家から聴牌取れる牌が出た
副露聴牌時は全ツ、門前一向聴時は他家攻撃に危険度10%以上の牌を切ることになったら降りる。(他家リーチが来たら完全安牌の浮き牌から先に切ることも考慮あり)
スルー時、次にチーテン取れる牌が出たら鳴く。
・以上条件で、1巡目~18巡目他家副露数による分類で、チーテン時とスルー時のそれぞれシミュレーションを行う。
・判断基準は局収支

今回は、あえて具体的な牌姿を出さずに、ふわっとした仮定にしました。

一般に門前一向聴から鳴いて聴牌取るか問題は、巡目が早いほどスルーして門前高打点狙いが有利になりやすく、巡目が遅いほどチーテン取ってアガリ重視のほうが有利になりやすいです。

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多くの場合で、チーテンの局収支とスルーの局収支がクロスする巡目(以降、この記事では「境界巡目」と書く。)が存在します。子の他家動きなしの場合で、今回の条件だと、12巡目以降はチーして聴牌とるのが有利12巡目より前はスルーするのが有利となりました。

この境界巡目について、親子別と他家の副露数別にまとめた表を今回作りました。以下、有料部分でこの表と簡単な分析を記載していきます。

対1軒副露

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対2軒副露

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3.他家1軒副露に対するチーテン境界巡目

まずは、副露者が一人だけいる場合(他二人は非リーチ門前)から見てみます。下表になります。

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