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他家染め手者あり時、染め色複合搭子の先切り

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん


1.はじめに

前回に引き続き、他家に染め手模様がいるときの、一向聴牌効率がらみの問題を取り上げます。

今回は、複合搭子(染め色)+単独両面搭子(非染め色)+浮き牌(非染め色)の一向聴で、浮き牌を切って受け入れ最大に取るか、染め色複合搭子から1枚先切りして、聴牌打牌を比較的安全度の高い非染め色浮き牌にするかの2択問題の優劣をシミュレーションで調べてみました。

2.シミュレーション条件等

牌姿(6パターン)

牌姿1 788s両面対子

牌姿2 778s両面対子

牌姿3 667s両面対子

牌姿4 889sペンチャン対子+役牌雀頭

牌姿5 688sカンチャン対子+役牌雀頭

牌姿6 668sカンチャン対子+役牌雀頭

複合搭子から1枚先切りする場合、両面対子は単独両面に固定、愚形対子は雀頭に固定するものとします。

想定捨て牌

対面1巡目発ポン打5m
対面2巡目2sチー打6p

浮き牌種類(4パターン)
5p・8p・9m・発
右に行くほど、安全度が高い浮き牌の設定にしました。

ドラ種類+赤の有無(3×2=6パターン)
ドラ3p、4s、4m
5mが黒か赤か

巡目(3パターン)
6巡目・9巡目・12巡目

対面副露数・余り牌の有無(2×2=4パターン)
・1副露…発ポンのみ
・2副露…発ポン2sチー
対面の最終巡捨て牌1p(染め色余りなし)or 9s(染め色余りあり
(後で気づいたけど、染め色余りありかつ牌姿4(889s)の場合が、9s現物になってるのが題目的によろしくなかったので、そこのデータは取り上げないものとします。)

親子関係(2パターン)
・自分南家・染め者北家
・自分西家・染め者東家

具体的には、以下のような表を作成します。

表の見方は、左上が親子関係による分類で、行方向が相手副露数・余り牌の有無・牌姿・浮き牌種類・ドラ種類・赤の有無による分類で、列方向が巡目と打牌種類による分類で、マスの中の数字が局収支or局収支差(浮き牌切りから複合搭子切りを引いた値。プラスであれば浮き牌切り有利マイナスであれば複合搭子切りが有利)です。

例えば、相手子・1副露余りなし・牌姿1(788s両面対子)・浮き牌5p・ドラ3p・5mが6巡目の場合で、浮き牌切り(打5p)の局収支は-438点複合搭子切り(打8s)の局収支は-494点で、局収支差+56点浮き牌切りのほうが若干有利となっています。

このような表(局収支)が親子関係について2枚と、相手子について、アガリ率・放銃率に関する表が2枚の計4枚あります。以下、有料部分で表掲載と分析をしていきます。

3.他家染め手者あり時、染め色複合搭子の先切り(シミュレーション結果)

まずは、相手子局収支の表についてみてみます。下表になります。

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