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役牌仕掛け2副露のソバテン危険度(ポンテン編)

研究代表者 nisi
研究協力者 とつげき東北、みーにん

1.はじめに

以前の記事(序盤リーチのソバテン危険度)で、リーチの宣言牌のマタギ筋危険度にまつわる話をしました。今回は鳴き仕掛けの場合のソバテン危険度読みの話をします。

鳴いて聴牌(ポンテン・チーテン)の場合、リーチと異なり、入り目が鳴きで確定させたメンツであることが確実なので、鳴き直後の打牌によっては聴牌形がかなり絞れるケースがあると考えられます。例えば、白ポン4mポンの直後打牌が2pの場合、2pのまたぎが危ないのではないか、という仮説があるかもしれません。

そこで今回は、1副露目が役牌ポンの他家について、2副露目がポンの場合の無筋数牌の危険度を、
・2副露目の仕掛けた牌の種類
・2副露直後の打牌の種類
・巡目
・切られた牌(危険牌)の種類

で分類して、具体的にどのような場合に危険度読みに大きな影響があるか牌譜解析で調べてみます。

2.牌譜解析条件など

役牌を一つポンしている人が二つ目のポンを入れた直後の打牌の瞬間を調査対象とする。
・他家3人についての条件は不問とする。
・27種類の数牌のうち、無筋の数牌について、2副露者のアタリ牌になっている確率(アタリ牌となっている回数÷全体回数)を危険度として算出する。
2副露目の仕掛けた牌の種類(字牌or数牌の数字)別、2副露直後の打牌の種類(字牌or2つ目ポンと同色かどうか&数牌の数字)別、巡目別、切られた牌(危険牌)の種類(仕掛け牌と同色かどうか、直後打牌と同色かどうか、数牌の数字、両無筋か片無筋か)別に分類する。
巡目について3点移動平均を適用する。

危険度の算出について、分母(全体回数)は2つ目のポンが入った場合すべてをカウントしている(聴牌かどうかは不問)なので、実際にその牌を切ったときに当たる確率ベースの危険度です。100%聴牌しているという仮定での聴牌時危険度ではない点に注意します。

牌譜解析自体は全パターン取っていますが、かなり表の数が多くなったので、いくつかを抜粋して掲載します。具体的には、
2副露目が1mポンのときの、
打5mされたときの各無筋数牌の危険度
打7mされたときの各無筋数牌の危険度
打2pされたときの各無筋数牌の危険度
打5pされたときの各無筋数牌の危険度
2副露目が4mポンのときの、
打5mされたときの各無筋数牌の危険度
打7mされたときの各無筋数牌の危険度
打2pされたときの各無筋数牌の危険度
打5pされたときの各無筋数牌の危険度
8枚の表を掲載します。

表の表記について、便宜上、2つ目ポンした牌の色はマンズ、直後打牌はマンズ(ポンと同色の場合)、もしくはピンズ(ポンと同色でない場合)としていますが、牌譜解析上は色や数字の上下が異なっているだけの場合は、同一視して集計しています。

巡目の3点移動平均については、分類が多くてデータがカクカクしてたのを補正する意味合いです。

3.役牌ポン1mポン、打5mor打7mor打2por打5pの場合の無筋数牌の危険度(牌譜解析結果)

まずは、2副露目が1mポンの場合を見ていきます。

1mポン直後打牌が打5mの場合の各無筋数牌の危険度をまとめたものが下表になります。

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