スーパーセンシティブ1 #23歳うつ克服日記1
▼うつ克服の体験談一覧
https://note.com/mahiru2go/m/mfb709f683172
■新卒女子
ご縁あって印刷会社に入社。
担当は営業。
社員の平均年齢が33歳と若い会社だったので、1ヶ月の研修を終えたらすぐに飛び込み営業を求められました。
私が配属されたのは竹橋。地域柄なのか印刷業界がそもそもそういうものなのか、一言さんお断り的なところが多く、飛び込んでも飛び込んでもなかなか仕事はもらえません。
「名刺1,000円なの?じゃあ一つお願い」
「また来たの?じゃあチラシ頼める?」
「うちわお願いしようかな」
新卒女子の武器「若さ・勢い・愛嬌」をあるだけまき散らし、じわじわと馴染みのお客様を増やしていきました。
■新店舗の立ち上げメンバーに抜擢される
ようやく固定のお客様が増えだして飛び込み営業が減ってきたころ、新店舗への異動を命じられました。
立ち上げメンバーに選ばれるということは、これまでの業績が評価されているということ。自分の頑張りを認めてもらえるのはもちろん嬉しく、やりがいも感じましたが、
「また一からやるのか。飛び込み嫌だなー」が私の正直な感想でした。
■発症
新卒女子のあるのは「若さ・勢い・愛嬌」。
そこに「頑張る」が加わりました。
上司から期待されているんだから頑張る。数字上がらないなら頑張る。受注できたならもっと頑張る。家族に弱いところは見せられない。社内でも、社外でも、とにかく頑張る。頑張る頑張る頑張るがんばるがんばりゅがんびゃ…
気づいたら上司の前で泣いていました。
自分の意志で泣いているのでなく、勝手に涙が出てきてしまうのです。
身体もがくがくと震えて、立っていられなくなりました。鼻水と涙とよだれだらけの部下を見て、上司は「頼むから最低限の仕事だけはしてくれよ」と言い放ちました。
そこからは暗転。
そのあとどうしたのか記憶がありません。
仕事のことを考えるだけで得体の知れない恐怖感が襲ってきます。
「行かなきゃ」と思えば思うほど、足は動きません。
布団から起き上がれない日が増えてきて、会社に行けなくなりました。
■診断名:全般性不安障害
当時お付き合いしていた彼が、過去に精神疾患のある方とお付き合いしたことがあり、「すぐに病院に行こう」と病院を探してくれました。
精神科系の病院て、内科のようにすぐには予約が取れないんですね。自分の状態が分からないこの時期は、「仕事やらなきゃ」からくる恐怖とはまた違う恐怖に怯えていて、ほんとに消えてしまいそうでした。
ようやく受診予約の日。
この頃には家族さえも怖くなってしまっていたので、唯一こころを許せた彼氏と一緒に病院へ行きました。精神科なんて…とかいうのはまったくなく、「とにかく誰か、いま私に何が起こっているのか教えてほしい」という状態でした。
とにかく不安定で消えそうな私に診断名が下されました。
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