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私が述べる真剣な教育の話

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大学で「教育」という分野に向き合っていきながら、自分なりの真面目さを使って分かりやすく表現したマガジンである。
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2021年7月の記事一覧

「ことばの学習」実践からみる聴覚障がい児の学び#1

「ことばの学習」実践からみる聴覚障がい児の学び#1

まず最初に話すのは、こちら。小学5年生の子どもとの初めて授業をした1〜2ヶ月の授業テーマを話したい。

●果物、野菜、乗り物、文房具や家具、家にあることば

●家族構成、学校教育、仕事で出てくることば

このカテゴリーそれぞれにあることばの絵を示すことで、子どもは視覚的に正しく答えられるか。小学1年生だと思って教えるところから始めた。ところが保護者の不安にあったように小学5年生なのになんと指文字で

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「ことばの学習」実践からみる聴覚障がい児の学び-序章-

「ことばの学習」実践からみる聴覚障がい児の学び-序章-

実は、また1歳取った30代の私は、この日から決めていることがある。これを取り組む姿勢を作るために今回の記事執筆からもう少し思考を巡らせた内容として皆さんに伝えればと思っている。

まず、私は先日の投稿で以下の通りの流れで何度かオンライン授業に触れてきた。受ける生徒側の感じた側面と教える教員側の感じた側面両方を併せ持っている私にとっては、このオンライン授業の実践が自分の蓄積した経験談となっている。

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オンライン授業の"必要なこと"を考える#6

オンライン授業の"必要なこと"を考える#6

今回は、今までの執筆傾向と異なって、あるイベントに参加して傍聴した感想を交ぜて伝えていきたい内容を紹介する。あるイベントとは、昨年(2020年)11月に行われた第16回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムである。大学生時代、そして教職員勤務時代もよく参加していた例年恒例のシンポジウムであるが今回コロナ禍を踏まえ、初のオンライン開催となったことで久しぶりに参加した。その中で感じたことを2点取り扱

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