「自分って何?」と思った時に読んで欲しい記事
皆さまお疲れ様です。
今回は、私がカウンセラーの資格を通して学んだ臨床心理学から、人の「自分らしさ」に直結する自我(identity)について紹介します。
臨床心理学を学んでいると、人は欲望に対しては自制する必要がありますが、この自我に関しては本当に無くしてはいけない様に思います。
勿論自我(identity)は成長とともに変化して確立されていきますが、
実は普段の日常でも無意識の中で多くの葛藤と向き合っているのです。
この自我を中心とした心の仕組みを知れば、今不安なことや悩んでいることを見つけられるきっかけになるかもしれません。
1.人の心の中には3つの自我がある
人の心の中には3つの自我が存在しています。
この3つの自我は私たちの無意識の中にあるので、あまり意識することなく存在しています。
オーストリアの精神科医であり、精神分析学の創始者であるジークムント・フロイト(1856〜1939)は、1933年にこの"自我の葛藤"を「構造論」として提唱しました。
この「構造論」をもとに3つの自我は、自我、超自我、イドと呼ばれています。
まず自我は、言わずもがなですが個人性を表すものです。
この自我は現実社会で生きるための管制塔的役割をしています。
自我があってこそ、その人らしさが作られているといっても過言ではありません。
次に超自我は、一言で言えば良心です。
善悪の倫理判断は勿論、欲望を抑えることにも注力しています。
私たちの社会性は超自我によって無意識のうちに作られています。
最後に問題児であるイドについてです。
イドは人の欲望や快楽を求める傾向のことを指します。
これは人にとって必要なことですが、もしイドを超自我が調整できないと、人は社会性を保てなくなってしまいます。
この3つの自我が私たちの心の中で無意識に対立し合い、調和しながらその人の人間性を作っているのです。
2.もし自我を抑え込みすぎたら...
前述で紹介しましたが、自我は現実、イド、超自我の間の調整を担っています。
イドが強い傾向の人は自制する必要がありますが、もし超自我が自我を抑え続けていたらどうなるでしょうか。
この状態が続くと人は、心理的障害や不適応につながっていきます。
最近は多様性という言葉をよく聞きますが、
まだ現代社会は同調圧力が強い傾向にあると思います。
自分を抑え込んでまで所属している環境にいる場合、無意識のうちに人はストレスを溜め込んでしまっているのです。
もし不調が現れたときは、友人や恋人、家族に相談したり、難しい場合はカウンセリングに行くことをお勧めします。
今回は私たちの心の中にある3つの自我について紹介しました。
また定期的に臨床心理について紹介していくので、興味のある方は読んでいただけると嬉しいです!
参考;https://psychologist.x0.com/terms/211.html
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