運転試験場のありえない外国人対応|国際結婚エッセイ

日本に暮らす外国人が運転免許を取得する場合、外面切替といわれる運転試験を受験しなければなりません。
今回はアメリカ人の夫が経験した、外免切替試験のありえない外国人対応をご紹介します。
※地域により差異があるかもしれません。

外免切替のひどい点1:試験内容がおかしい

筆記試験は置いておいて、コースを走る技能試験に問題おおあり。
ウィンカーを出すタイミングや左右を確認するタイミング、首の振り方、ハンドルを回すときの手の動かし方まで、異常に厳しく審査されます。
試験管の人からも「実際の運転では全く使わない技術だが、日本のテストなのでしょうがない」と何度も言われました。

それってなんの意味があるの??

さらにアメリカで10年以上仕事でも日常生活でも運転してきた夫は、「君が運転がうまいのは分かるが、試験なので今回は落とさざるを得ない」と言われました。
形式的にもほどがある、日本。

外国人が日本で受ける外面切替試験は、運転試験ではありません。
ダンスのテストです。
実用性よりも見た目の美しさ重視。実際に交差点を安全に渡れるかどうかよりも、指定された動きができるかどうか。決まったタイミングで決まった動きを魅せてスコアを稼ぐ、いわば消防士のパフォーマンスと同じです。
それをなぜ外免切替試験に求めるのか?
現状の外免切替試験で満点をとれても事故を起こさない運転ができるわけではないし、安全運転している人がこのダンス外免切替試験を受けてもまず受からない。
もはやどこに何の意味があるのか分からない。

外免切替のひどい点2:具体的な試験項目や結果を教えてもらえない

これほど厳しい試験なら、事前にどういった点を審査されるのかや審査項目一覧を教えてほしいと思うものですが、そういったシステムはありません。
試験前に軽い説明付きの見本運転を見せてもらい、試験後に口頭で悪かったところを2、3点教えてもらって終わりです。
なので、同じように運転したつもりでも1回目で指摘されず2回目初めて指摘され、「それなら最初からそこも審査されると教えてくれ」という気持ちになるし、それ以上に、なんだかんだ理由をつけて落としたいだけでないかと疑念が芽生えてしまう。

外免切替のひどい点3:毎回お金を払わなければいけない

別に不合格だった場合にお金が返ってくるならそう文句は言いません。しかし実際は毎回既定の受験料を払わねばならず、しかも2、3回ならいいものを、10回以上落ちる外国人受験者もたくさんいます。
言いたくはありませんが、「以上に厳しい試験」「不十分なフィードバック」「毎回有料」という点を考えた時に、外国人を金づるに儲けようとしていると思われても仕方ないでしょう。

外免切替のひどい点4:近くの教習所に行くよう促される

私たちの地域だけかもしれませんが、試験場のすぐ隣に、外国人向けに試験練習を行う教習所(ダンス教室)があり、そこに2、3回は通わないとまず受からない現状になっています。
もう言わずもがな、怪しすぎる。

まとめ

このほかにもひどい点はまだまだあります。
1度に3、4人しか受験できず、試験の実施も月に数回。
一度落ちると1、2か月先は予約でいっぱいで、次の試験まで何か月も待たねばならない…なんてこともしょっちゅう。

なぜこんなに形式にこだわり続けるのか、日本。
私と夫は仲間を募ってどこかしらに訴えたいと思います。


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