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もうすぐラマダンが始まる!

2週間ぶりの更新となってしまった、、、
この間、ヨルダンでは雪が降って真冬に逆戻りしたり、母の日があったり、全国的な地方選挙があったり、先月よりも忙しい日々を過ごしていた。

そして、今週末からいよいよ「「「ラマダン」」」が始まる。
私にとって、人生で初めてのラマダン月を迎えることになるから、どんな1ヶ月になるのか、期待と不安でドキドキしている。

3月になってからは、街中や難民キャンプのお店では、ラマダンに向けての装飾品が店頭に並び始めた。

店頭に飾られたラマダンの装飾品
置くタイプの装飾品
いろんな種類があって可愛い


断食にチャレンジする1ヶ月間

同僚との会話の中でも「マハは断食する?」と聞かれることが増えた。
人生において、ラマダンを体験する機会って滅多にないと思うから、せっかくなのでヨルダン人と一緒に断食にチャレンジしたいと思っている。

断食は、日の出から日没まで飲食しないこと。水一滴さえも飲んではいけない。

今は日の出の時刻が6時半くらいなので、朝の6時くらいに起きて、たくさん食べておいて、日の入りの19時まで、約12時間くらい飲み食いしなかったら良い、と思っていた。。。

それが、ヨルダン人の話を聞いていると、日の出から日没の断食ではなく、具体的には、日の出前のアザーン(ファジュル)から、日没後のアザーン(マグリブ)まで飲食をしてはいけないということであった。

つまり、ラマダン期間中の過ごし方は、朝3時〜3時半ごろに起きて朝食(スフール)をとり、朝一の礼拝をしてから、もう一度ベットに戻るそう。

実際に断食をするのは、約15時間ということになる。
それを知ってから、一気に断食できるかどうか不安になった。

イスラム教徒以外で、断食をしなかったとしても、ラマダン期間中は「公共の場(人前)で飲食するのを控える」ことがマナーとされている。
そのため、私の活動先の難民キャンプで、活動中どうしても水が飲みたくなったりしたら、トイレで飲むしかないのかな、なんて考えている。不安だ。

ちなみに、禁じられるのは飲食だけではなく、喫煙や性行為も含まれるため、喫煙率の高いヨルダン人が、どれほどタバコを吸わなくなるのかは興味深い。


断食が免除される人たち

例えば、幼稚園生の子どもは断食しなくても良い。
Grade 1、つまり6、7歳くらいから徐々に断食にチャレンジしていき、身体を慣らせていくらしい。

そのため、私の活動先である幼稚園では、10時の朝ごはん(と言っても、お菓子を食べている)時間は、ラマダン中も変わらずにあると言っていた。

さらに、病気を患っている人や、高齢者、妊婦、授乳中の人も断食をしなくても良いとされている。
その分、喜捨を積極的に行ったり、体調が整っているラマダン以外の時期に、自ら断食をするなどをしている。

私の同僚で妊娠6ヶ月の女性に聞いてみたところ、彼女は断食をすると言っていたので、断食は可能な人が可能な範囲でやるものなのかな、と認識している。


ラマダン中は仕事のやる気がなくなる?

実際のところは体験してみないことには分からないが、ラマダン期間中は、できるだけエネルギーを温存するために、いつも以上に働かないらしい(笑)

実際に、私の活動先の幼稚園も、勤務時間が短くなるらしい。

公的機関、学校、企業、店舗の営業時間は短くなるし、酒屋さんは1ヶ月間ずっとお店をクローズすると聞いた。
場所にもよると思うが、レストランなども日中は営業しないようになる。

私の通っているジムも、普段は朝8時〜夜8時まで営業しているが、ラマダン期間中は、夜6時までの営業になると言っていた。

そうやって人々は昼間はゆったりと働き、コーランを読みながら過ごしたり、貧しい人に喜捨をしながら、信仰心を高めるというのが、ラマダンの目的だ。



いよいよ数日後からラマダンが始まる。
人生において初めてのことなので、どのような感じになるのか不安でいっぱいだが、イスラム教の宗教観を理解するのに、とても良い機会だと思っている。

同僚には「もうすぐラマダンだけど、マハはいつまで髪の毛出しているの?ヒジャブつけないと!!」というプレッシャーをかけられたりしているけど(笑)
私は私のできる範囲で断食をして、1ヶ月間過ごしていきたい。





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