見出し画像

「共同保育」は親が大変?実際のトコロを3児のパパに訊いてみた!

「共同保育」というシステムを聞いたことはありますか?
最初の記事でもお伝えした通り、私たちまごめ共同保育所は、親と職員が協力して運営にあたる「共同保育」という仕組みを採用しています。

親たちの熱い想いで始まったまごめ共同保育所

まごめ共同保育所がスタートしたのは1975年のこと。
当時は小さい子を預けて母親が働くなんてけしからん!という時代。さまざまな事情で働きたくても、子どもを預ける先が圧倒的に少なく、今のようにサービスも整備されていませんでした。

だけど子を想う親の気持ちはいつの時代もきっと変わりません。
「自分たちの求める保育園がないなら、自分たちの手で作ろう!」
そんな思いを持つ親たちが集まって、自分たちの理想とする保育を実現する保育所を作ろうと立ち上がったのです。

集まった母親たちから「保育士役をやってもらえないか」と頼まれて、保育士資格をとったのがまごめ共同保育所の創設者「たえこちゃん」です。(今もまだ子どもたちと走り回ってくれています!)

少し?前のたえこちゃん(左)と、まごめで伝説の保育士“からあげ”(右)。

そう、まごめはその発足時から、「共同保育」を前提にスタートしたというわけです。

でも実際、“親が共同で運営にあたる”ってどういうことでしょうか?
「仕事をするために保育園に預けているのに、別の仕事が増えるなんて負担なんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

確かに大変なこともありますが、実際のトコロ、まごめの親たちはどう思っているのでしょう。
今回は3人の子どもをまごめで育てているパパに語ってもらいましょう!

【今回の語り手】
Y.S.さん。卒園児を含む3人の子どもをまごめ共同保育所で育てる父。何かあるとピザを差し入れてくれる。入浴中の妻に浴室のドアの向こうから延々話しかける愛妻家。

親の共同保育での役割、実際の仕事について(父編)

「共同保育」という言葉、聞いたことありましたか?
簡単にいえば、子育てを保育者に任せきりにするのではなく、親も一緒に関わっていこう、ということなのですが(ホームページの「まごめの特徴」もご参照ください)、実際の親の役割について、ざっくばらんにお伝えします。

親の役割として大きなものは、隔週で開催される運営会への参加と、各種行事(もちつき、納涼会、運動会、クリスマス会など、年間10ちょっと用意されているものから1つを選択)の担当です。

運営会は、会計・経理や保育者の人事など運営に関する重要事項の報告・承認が行われたり、直近の行事について準備状況を確認・報告し合ったり、各学年に分かれてまごめでの日常について話をしたりと、内容は濃いのですが、食事をしながらの座談会的な雰囲気です。金曜日の保育時間後に開催されるので、仕事帰りの母が中心ですが、父の姿もちらほら。

子どもが小さいうちは泣いたり、眠くなったり、運営会にいるだけで大変というのは、ここにいる全ての親が経験してきたことです。なので、途中参加・退出ももちろんOKですし、無理しないで帰ったら?なんて声をかけ合うような、そんな温かい環境があります。

それ以外に、まごめでは小委員会というグループ(任意参加。本当に。)を作っていて、総務、会計、人事などの役割を分担しています。
私は、人事委員会に所属しているので、職員と入園児の採用に関与しています。例えば、「保育士就職フェア」のブースで採用活動をしたり、入園児向けの説明会で話をしたり、実際に面接に同席したり、そんなことです。

保育士就職フェアにブースを出したときの様子。親も職員も協力します!

共同保育の意義について、私が感じているところ

我が子が過ごす場所や一緒に過ごす人たちを深く知ることで、子どもが毎日何を感じ、何を考え、何ができるようになっていくのかという成長をかなり近いところで見守ってあげることができる。

そして、保育者や他の子どもたちや親たちが何者なのか、何を考えているのか、どういった個性・人間性を持っているのかを理解することで深い信頼関係が生まれる、ということかなと思います。

先日行われたまごめの運動会では、小2の長女がOGとしてリレーに参加しました。長女は在園時には恥ずかしがり屋でリレーが苦手でした。そのことを知っている多くの親からたくさん感動の声を聞かせてもらいましたし、涙ぐんで喜んでくれた職員もいました。
職員と親が、子どもたちみんなの様子をずっと見守ってくれている環境が長女をここまで成長させてくれたんだなと、私も感無量でした。

ある年の運動会。温かく見守る大人たちは、この園児の親ではありません笑。

親はお金を払って時間と保育サービスを買い、サービスの内容は連絡帳での短文のやり取りだけでしか知ることができない。時々顔を合わせる人がどの学年の園児なのか、又は、誰の父母なのか分からない。保護者会では、やけに丁寧だけれども保育の内実には踏み込まない説明だけ。
そんな保育園、少なくないのではないでしょうか。

しかし、それが当たり前と思って諦めてしまうには、我が子の就学前の大切な6年間はあまりに長すぎませんか。
保育のプロ達と一緒に大切な我が子の保育に関与できることは、仕事との関係では大変かも知れませんが、それと同時に、子供の成長を傍で見守るかけがえのない機会を持てるということなのです。

▼全文は以下リンクよりご覧いただけます。Y.S.さんの熱い想いが詰まった全文、ぜひご覧ください!

▼まごめ共同保育所では2023年度入園児を募集しています。一緒に育児を楽しみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?