資産運用の目標って、決めた方が良いの?

無理し過ぎず、
その時々に自分が必要だと
感じたことと向き合い、
求められた役割に応えていく。


私が大切にしているスタンスです。


いい意味で、夢や目標を
持っていない、という言い方も
できるかもしれません。


私も、お会いする方から、


「今後、どんな風に事業を展開して
 いきたいと考えているのですか?」


とか


「どんな夢や目標があるのですか?」


と聞かれることがあります。


そんな時、私はいつも
答えに窮しています。


その時々で自分に求められている
役割をこなしていくこと。


その積み重ねを経て、新しい何かを
見つけていく。


としか考えられていないからです。


そうなんです。
私には、かっちりとした
夢や目標がないのです。


あなたは、
夢や目標、ありますか?


はっきりと、想い描けることが
あるのは、素敵だな、と思いますが、
みんながみんな、
言葉で言い表せるわけでは
ないのではないか?
と私は感じています。


これは生き方に限らず、
資産運用や資産形成でも
同じではないかな、と考えています。


なので、はっきりとした目標、
決めなくても良いのではないでしょうか?
というのが、私のスタンスです。


セミナーなどでは、闇雲の行うのは
良くないので、
ある程度、考え方のヒントなどを
お伝えすることはあります。


例えば、不動産投資、大家業で、
将来に備えて資産運用を行う場合。


ねんきん定期便などで知ることができる、
公的年金の受け取れる見込額。



生活費としてかかるであろう
支出の見込額。


その差額を、賃料収入で補えることを
目標に、何部屋保有するのを
目指すかを考える。


という具合です。


あるいは、65歳までの20年間で
2,000万円を貯めたい場合。


イデコやつみたてNISAなどを
利用しながら、年利3%の運用を
複利で行うことを目指す時、
毎月の積立金額は、約63,000円になる。


という具合です。


目標を決めれば、それに向けて努力するのが
人間です。
その点で、はっきりとした夢や目標を
描くことができる方は、
それがエネルギーややる気につながります。


ただ、目標をかっちりと決めすぎて
しまうことが、
反対にプレッシャーになってしまう方も
いらっしゃるのではないでしょうか?


先程の例で言えば、


「差額を埋めるために、不動産の部屋を
 ●部屋持たなければいけない・・・」


とか


「毎月63,000円、
 積立に回さないといけない・・・」


みたいなイメージです。


ある程度の目標がなければ、
前に進めないので、方向性を決めることは
もちろん必要です。


ただ、一度決めた目標を貫くために、
今が厳しく、しんどく感じてしまうので
あれば、それは本末転倒としか言えません。


今できること、今でないとできないことを
楽しむために使うお金が、つみたてに
回し過ぎてなくなってしまう。


とか


良い物件と出会えず、日時が過ぎていく
ことに、焦りを感じてしまう。


みたいなイメージです。


資産運用や資産形成は、
今の楽しみをある程度犠牲にして
将来に備える行為ではあると思います。


ただ、そのバランスが崩れてしまい、
備えることばかりに注力してしまうのは、
大切な今という時間を充実させられない
ことにもつながりかねません。


備えることは必要ですが、
今に無理や焦りが生じてしまうので
あれば、最初に決めた目標は、
その時に応じて、微修正しながら、
進んでいくという、
柔軟なスタンスでいることが、
良いのではないか、
というのが、
今回一番伝えたかったことです。


「present」という英単語があります。
「今」という意味と共に、
「贈り物」という意味もあります。


今生きていることは、
時間というプレゼントを
受け取っていることなのかもしれません。


あなたも、
今という貴重な時間を、無理なく
あなたらしく過ごせるように、
生活面でも資産運用面でも、
目標との向き合い方、
一度考えてみてはいかがでしょうか?

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