02.22
今日は休みだから、休みの日にしかできない好きなことをやるぞと前日から意気込んで迎えた今日。目を開けると時計は12を指していた。時刻は午後12時。やってしまった。朝から好きなパン屋さんにいっておしゃれなモーニングと洒落こもうではないか!と思っていたのに、この時間だとランチになってしまった。まぁ、それでもいいか。重たい体を持ちあげて、休日日課のランニングへ出かける。一日はまだはじまったばかり。さて、今日はどこにいこうかな。
カステラの誘惑
まずはじめにお邪魔したのはいつものドトールコーヒーだ。おそらく店員さんにもいつもブレンドコーヒーのSサイズを頼むひとと認識されてもいいくらいには通っているつもりだ。いつも見ていて見慣れたはずだった入口ののぼりに目がとまる。”ピラミッドケーキ”をおすすめしているというのが一目瞭然のこののぼり。いつもこの”ピラミッドケーキ”を見るたびに、行ったことのないエジプトへと思いを馳せる。果たして、ピラミッドっていうのはこういうかたちなんだろうな。そんなことを考え続けていたからか、また今度仕事終わりに一つ頼んでみようかなと少し魅力を感じた。でもだ。今日は”ピラミッドケーキ”の下に小さく紹介されていた”カステラ”にこころを奪われた。”カステラ”が目に入った瞬間からもうぼくのからだは”カステラ”を欲していた。それに加えてそのキャッチコピーだ。「コーヒーにあうカステラ」とかそんな感じの内容だったと思う。コーヒーにあうカステラ。そんなもものがこの世にあったのかという驚きに加えて、純粋にその組み合わせはどうなのかとすごくすごく気になった。いや、絶対にあう。コーヒーにカステラは絶対にあわせてくる。いや、逆か。カステラにコーヒーがあわせてくるんだろうな。そんなことを考えていたら、会計が自分の番になった。そうだそうだ。”カステラ”だったよな。と思いつつ注文する。「ブレンドコーヒーのSサイズひとつお願いします。」「ほかにご注文はございますか?」「いえ、大丈夫です。」やってしまった。ほんとにやってしまったよね。カステラの口にずっとなっていたはずなのに、カステラを頼むことができなかった。というのも、どら焼きも気になったからだ。じぶんのなかの意思が弱いっていうのはすごくすごく困ったものだなってつくづく思う。
シュークリームからも誘惑
誘惑は立て続けにやってくる。カステラに加えて、今度はシュークリームだった。ドトールコーヒーで”シュークリーム”の作り方の動画をがっつり見てしまった。だから、ドトールを出るときには、もう完全にあたまの中にはカステラかシュークリームのことしか考えることができなかったし、なによりからだがそれらを欲していた。いつものバス停でいつものバスに乗り、自宅最寄りのバス停に着くまでのわずかな時間を使って、カステラとシュークリームを手に入れる作戦を考える。そしてあたまの中で一連の流れをシュミレーションする。バス停からマックスバリュまで徒歩5分。最短距離を進み、入り口でアルコールスプレーで手指を消毒。この時に買い物かごのピックアップも忘れない。そして店内の”シュークリーム”と”カステラ”が陳列してある場所は隣通しということは長年の調査結果(おそらく小学生のころから利用している)から判明している。決して小走りにはならず、大人な余裕をみせつつ”カステラ”と”シュークリーム”をかごに収める。そしてレジでなんなく購入し、ミッションコンプリート。できるのか。はたして優柔不断なぼくにはやりきることができるのか。そんなことを思っているうちにあっという間に最寄りのバス停へ到着する。そしてシュミレーション通りに最短距離を進み、なんなくマックスバリュ店内へ進む。このときしっかりアルコール消毒を行っていたのは社会的にも好ポイントだ。そして、いざ。”カステラ”と”シュークリーム”とご対面する。が、シュークリームが一つもなかった。そんなことある?ってレベルですっからかん。どんだけ人気なんだよ、シュークリームは。とシュークリームの持つポテンシャルの高さに驚きを隠せない。じゃ、じゃあ”カステラ”はどうだ!あった。よかった。”カステラ”に手が伸びる。待てよ。あの”クリームパン”気になるな。またはじまった。気づいたら”カステラ”がある和菓子コーナーからパンコーナーへ移っていた。どちらかというとこちらのコーナーでパンを眺めているときのほうがウキウキする。そして、クリームパンとデニッシュを買った。果たしていつになったら”カステラ”を食べることができるんだろうか。そんなことを考えながらコーヒーと一緒にクリームパンを頬張る。すごい、これコーヒーにめちゃくちゃあうぞ。
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