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02.11

今日は仕事は休みだったから、昨日小さな旅へのお誘いをしてくれた元同僚と電車に乗ってぶらぶらしてきた。

「高速神戸」「高速長田」

「高速長田」の”高速”ってなんだろうと、次の停車駅を告げるアナウンスを聞いて考えた。”高速”っていうほどだから、高速長田に降り立つと歩く速度が通常時の1.5倍になるんだろうか。走る車も1.5倍。ラーメンをすするのも1.5倍。回転寿司も1.5倍。何もかもが1.5倍のデバフがかかるところ。それがぼくが考えた「高速長田」だった。「高速長田」っていうほどだから、暮らす人も高速だったら面白いねって電車に詳しい友人と談笑する。友人は「ついてからのお楽しみだね。」と小さく笑っていた。そんなこんなでいよいよ待ちわびた「高速長田」に到着。思い切って電車の車窓からホームを覗いてみる。そこにはいつもどおりの時の流れが流れていた。でも、あくまでよそもののぼくの目線を通してみた世界はそうなのかもしれないだけで、確かにそこで暮らす人々にはいつもより1.5倍のデバフがかかっているのかもしれない。そういうことなのかもなって一人納得する。次に到着した「高速神戸」でも同様にいつもどおりの時の流れを感じた。でも、もしぼくが電車から駅に降り立ったその瞬間に1.5倍のデバフがかかるのかもしれない。今度は勇気を出して降りてみようかと小さく心の中で考えた。


展望台からみた夜景

太陽が沈み終わった18時に友人と待ち合わせして、日課であるランニングをしてきた。だれかと話しながら、走ることっていままでしたことなかったから、こんなにも楽しいんことだったんだなってとても新鮮に感じた。また、走るコースもいつもとは違って、見る景色も全然違っていたからまったく飽きなかった。そして、終盤に小高いやまの上の展望台に上ろうということになり、地元ではきつい階段として有名な鬼の階段をひぃひぃぜぇぜぇいいながら二人して登り切った。足ががくがく、息は激しく乱れてたので、すこし落ち着かせるために展望台周辺をぐるぐる歩く。そして、呼吸が落ち着いてきたら、展望台の手すりに手をかけて二人で目の前にひろがる夜景を眺めた。あの建物はあれだよね。とかあそこから走ってきたってなかなかすごいよねとか。そんなことを言い合いながら目の前の夜景を楽しんだ。
こんな風にだれかと一緒に景色を共有できるのっていいなってこころの中で思ったけれど、友人には恥ずかしくて言えなかった。さらっとこんなことを言えるようになれれば、モテるんだろうか。

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