人生の目標
軽井沢草津旅
最近草津温泉の方向に呼ばれることが多い。
草津温泉は酸性濃度が高く、レモン水のような味がする温泉だ。
源泉に近づけばより熱く、体感的に50-60℃くらいある体感あり、入ると「熱い」と感じる前に「痛い」が最初に来る。
この痛いはチクチクと針で皮膚の汗腺を突き刺すような痛みで、この熱さと痛さに慣れるまで時間がかかる。
一瞬足をつけたり、桶で温泉をすくい、体にかけては水を浴びる。
この温泉の横にある地下水だと思われるキンキンに冷たい水は、草津温泉を入るうえでは必須の水だ。
ちなみに草津温泉は、共同浴場という場所がいくつかあり、源泉が湧き出ている温泉場で、観光客や地元民も含めて誰でも無料で入れる温泉だ。
共同浴場は加水も加温もしていないため、とにかく熱い痛い。
そのため温泉が湧き出る横に必ず水がある。
この命の源(温泉を入るための)の水があることで、温泉に入ることができるのだ。
温泉の入り方は
まず足から痛みを感じる。
痛みを感じたら、すぐに上がり水を足にかける。
まずはこの繰り返しだ。
痛み→水→痛み→水→痛み→水
そして途中から
水→熱さ→水→熱さ
だんだん身体が痛みに慣れてくると、熱さに変わってくる。
人間の身体って不思議なことに慣れて順応してくるのだ。
草津温泉を行くたびに思うのは、人間の順応能力の高さに感動する。
最初足を温泉につけた時は入れる氣がしない。
熱さの前に痛みが来るからだ。
痛みが熱さに変わり、最終的にしっかり肩まで温泉に入ることができるのだ。
温泉に入ってしまえば、もうあとはゆっくり熱さが身体の芯まで来るのを観察して、温泉から上がり水を頭から浴びる。
これぞまさしく「温泉ととのい」だ。
身体の芯まで熱さが染み渡るので、この温泉ととのいはサウナとはまた違った「ととのい」がある。
草津は酸性が極度に強いため、皮膚や髪の毛が見違えるほどツヤツヤでスベスベ素肌になる。
卵の殻が剥けてゆで卵になる感じだ。
痛みから熱さへそして「温泉ととのい」
人間の順応能力を身をもって体感できる温泉だ。
人間はどの環境、どんな出来事にも耐えられる順応能力の高さを持っているのだと思う。
新しい職場に知り合いが誰もいない状況で始まった仕事でも、毎日同じ職場にいけば、仲良くなる人が増えたり、その職場に慣れてくる。
嫌いな食べ物があっても、もしそれしか食べるものが無かったら、最終的に食べられるように身体が変化していくと思う。
音楽やスポーツも同じで、最初は右も左もわからず何もわからないが、だんだん繰り返し練習することでできるようになる。
ランニングがわかりやすい。
最初はすぐ息切れして全然距離を走ることができないが、毎日走り続けていると、ちゃんと長い距離をあまり息切れしなくても走ることができるのだ。
これこそ人間の順応能力の高さだ。
夢や目標に対しても同じだ。
人間の順応能力が高いからこそ、目標に向かってひた走り続けていくと、いつかその目標近づき、達成する。
目標に慣れてきて身体が勝手に、その目標に合わせようとしてくるからだ。
だから何かを目指すとき修得するとき、短期間で達成するのではなくて、無理なく長期プラン(7年計画がbest)で達成するように設定する。
諦めなければ人間には無限の可能性があり、必ず達成できる。
それと人生には目標やゴールがあった方がより充実できる。
子どもの頃は夢と希望に溢れて、日々が充実していたと思うが、なぜか大人なればなるほど、流れ作業で日々を過ごしている方々が多い。
子供時代は何もかもが新鮮で様々なモノやコトに好奇心がある。
しかし大人になると「やらなければならない」ことが増えて、自分の本来「やりたい」ことが減ってくる。
やらなければならないことは本当にあるのだろうか。
自分や周りの人たちの固定概念や意識が「やらなければならない」ことを創り出しているのではないだろうか。
そんな時こそ「目標」があるといい。
人間何かに向かって走っていると、自然と活力が出てくる。
向かう先がわからず走っていると、道を外したり、生きる活力ややる氣が失われていき、自分の生きている意味を無くしてしまう可能性すらある。
目標があれば走る指針生きる指針になるため、人生に光がさす。
ゴール設定からの逆算思考。
つまり時間は未来→過去へと
流れていることを体感でき、合わせて人生に活力が生まれる。
目標を設定するとそんな明るい未来が「今」やってくる。
目標設定後、目標に対しての行動が伴わないと目標を達成することは難しいが、指針ができるため走る方向が決まるため、活力ややる氣が生まれることは確かだ。
目標設定は時間の概念すらも崩壊させるので、ぜひこの機会に人生の目標を設定することをおすすめする。
何かに向かって走っている人は輝きだすと言われたことがあるが、まさしく何かチャレンジしている人は神々しく美しい。
草津の熱さを超えた痛みから始まる温泉に浸かって
人間の順応能力の高さをしみじみと感じて、人生の目標を考える良き草津旅となった。
To be continued
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