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占い

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2022年4月の記事一覧

地沢臨【卦の解説】

地沢臨【卦の解説】

はじめに今回は地沢臨の解説です。

地沢臨の解説臨とは、上から下のものを見下ろすこと、転じて上から支配と保護を及ぼすことです。支配の仕方は様々ですが、この卦は、上下親しみあう状態を表します。また下に2つの陽があり、運気が次第に隆盛に向かうときです。しかし、この場合は短期決戦、急速に盛んになってたちまち衰える傾向があり、時機を見ること敏なるを要します。また、熱中するかと思えば、すぐに忘れてしまう人間

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山風蠱【卦の解説】

山風蠱【卦の解説】

はじめに今回は山風蠱について解説します。

山風蠱の解説蠱とは、皿(器物)を虫が食い荒らす、または皿に盛った食物に虫が湧いていることです。厄介な障害を排除して進まなければいけないことを教えております。泰平が近づけば内部に腐敗と混乱が進行します。卦の形も、山のふもとに風が吹きこんで災害を起こすフェーン現象、また年増(巽)が若い男(艮)を蠱惑するさまをも表しています。天変地異、風紀紊乱まことに多事多難

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沢雷随【卦の解説】

沢雷随【卦の解説】

はじめに今回は沢雷随の卦について解説します。

沢雷随の解説随とは従うことです。随行、付随、随喜の随です。ゆとりができると、人々が魅力を感じてつき随ってきます。人ばかりではなく、天下の万物、金までつき随ってきます。しかし、いい気になって遊び続けてはダメです。時が来たら自分を修めなければなりません。この卦は人々を心服悦従させる道を示すとともに、人に従うことの必要性も解いています。従うとは主体性を失っ

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雷地豫【卦の解説】

雷地豫【卦の解説】

はじめに今回は雷地豫の卦の解説をします。

雷地豫の解説豫には3つの意味があります。たのしむ、おこたる、あらかじめ、です。歓楽にうつつを抜かせば、油断して思わぬ失敗をします。あらかじめ警戒してゆかねばなりません。卦の形から見れば、地上に陽気が雷動する春です。今や冬のうちに蓄えて来たエネルギーを全て発散すべき時です。これまでの不遇は全く今日のための予備段階であったわけです。準備は完了しました。油断せ

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地山謙【卦の解説】

地山謙【卦の解説】

はじめに地山謙の卦について、解説します。

地山謙の解説謙とは謙遜、謙虚であることです。おのれを虚しうして人にへりくだることです。私欲、慢心を捨てて人に従うことです。それは満月が必ず欠け、高山が水に削られて低所に堆積するようなものです。高貴で有ればあるほど卑賤に奉仕する心を忘れてはなりません。優れた才能、美しい容貌は謙虚であることによって、よりいっそう輝きをまします。努力の結果が実っても、つけあが

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火天大有【卦の解説】

火天大有【卦の解説】

はじめに今回は火天大有について解説します。

火天大有の解説大有とは大いに有(たも)つことです。すべてを包容し、盛運を保ち続ける卦です。人々が共同すると、そこに個人の持たないエネルギーが内在します。大有とはまた豊年を意味します。穀物が倉庫に満ち溢れていて、裕福で円満具足を表す卦です。上卦の離は太陽、下卦の乾は天を表します。太陽が中天高く昇って、強い光と熱を隅々まで与えている形であり、また尊貴の地位

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天火同人【卦の解説】

天火同人【卦の解説】

はじめに今回は天水同人について解説します。

天水同人の解説同人とは、人と志を同じくします。同志を求めてともに行くことです。同人雑誌の語源です。上の卦の乾は剛健不息の活動力、下卦の離は輝く知性を意味しています。青白きインテリアや馬車馬的活動家ではありません。豊かな知性と実行力とを身につけた組織者、工作者であり、広く柔軟な心の持ち主です。人びとを組織してゆくには、決して旧来の私縁を頼りにしてはなりま

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天地否【卦の解説】

天地否【卦の解説】

はじめに今回は天地否について解説します。

天地否の解説否は前の卦と全く逆の卦です。天は上へ上へと行き、地はあくまでも下へ行きます。なにもかもが行き違いです。背きあい、しっくりいきません。周りがすべて白い眼を向け、八方塞がりの状態です。民意は政治に繁栄しません。貧富の格差が広がります。卦の形も、脆弱な基盤の上に剛強が乗っており、いつ崩れるとも知れぬ砂上の楼閣を表します。いまあなたは危機に直面してい

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地天泰【卦の解説】

地天泰【卦の解説】

はじめに今回は地天泰について解説します。

地天泰の解説この卦は、天を意味する乾が下にあり、地を意味する坤が上にあります。つまり天地が逆になっているわけですが、これがかえってよいのです。すなわち、天の気は上へ上へと昇り、地の気は下へ下へと降る性質を持っています。もし、天が上にあり、地が下にあれば両者はしだいに離れて行きます。逆になっているからこそ、天の気が上昇し、地の気が下降したところで両者がぴっ

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天沢履【卦の解説】

天沢履【卦の解説】

はじめに今回は天沢履について解説します。

天沢履の解説履とは、ふむ、実践することです。実践には常に危険がともないます。だが危険を恐れては何もできません。虎の尾を踏むような危険の中でどのようにして身をまっとうすればよいのでしょうか。この卦は、剛強・有為を示す上卦の乾に、柔順を意味する兌が従っている形です。目上の者や経験者の言葉に素直に従い、先人の経験から教訓を取り出す心構えが必要です。猪突猛進すれ

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風天小畜【卦の解説】

風天小畜【卦の解説】

はじめに今回は風天小畜の卦について解説します。

風天小畜の解説畜とは、とどめる、たくわえる、やしなうことです。小さなる者(ひとつの陰)が大なる者(五つの陽)をとどめようとします。したがって少ししかとどめることができません。小畜とは、小がとどめる、少しとどめることです。常軌を逸した夫、君主を、妻、臣下がとどめようとするのです。小が大をとどめるには、それなりの方法がなけれざなりません。いたずらに張り

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水地比【卦の解説】

水地比【卦の解説】

はじめに今回は水地比の卦の解説です。

水地比の解説長い戦いのあと、人々は和気あいあいと親しみあいます。比は、人がふたり並んだ形の字で、親しみ助け合うことです。卦の形は地の上に水があり、両者の親和によって万物を産み育てることです。また天子の位を意味する五陽に、多くの陰が親しむ形で、指導者の周りに人々が慕い寄る様子を表します。寛容の気持ちで人に接していけば、はじめは紆余曲折があるが、やがて多くの人の

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地水師【卦の解説】

地水師【卦の解説】

はじめに今回は地水師の卦について解説します。

地水師について解説人間は本質的に社会的存在です。ここで言う師とは多数の集団または軍隊のことです。周代の制度では、500人を旅、2500人を師、12500人を軍と言います。集団、軍隊には指導者が必要です。指導者の良否はそのままその集団の運命につながります。多数の将兵を率いて戦いに勝ち抜くにはどうすればよいか。この卦は、集団の指導者の道を説きます。その原

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天水訟【卦の解説】

天水訟【卦の解説】

はじめに今回は天水訟の卦について書いていきます。

天水訟の解説訟は訴える、せめるという字です。争いが起こる可能性があることを示しています。成長すると子供はいろいろと要求を始めます。そのときはその訴えを聞いて、正しく教えてやるのが良いでしょう。うるさいからと言っていい加減にしたり、急いでは行けません。事をなすには、始めを謀ることが大切です。事業は始め、教育は幼少の時代を大切にしなければなりません。

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