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山風蠱【卦の解説】
はじめに
今回は山風蠱について解説します。
山風蠱の解説
蠱とは、皿(器物)を虫が食い荒らす、または皿に盛った食物に虫が湧いていることです。厄介な障害を排除して進まなければいけないことを教えております。泰平が近づけば内部に腐敗と混乱が進行します。卦の形も、山のふもとに風が吹きこんで災害を起こすフェーン現象、また年増(巽)が若い男(艮)を蠱惑するさまをも表しています。天変地異、風紀紊乱まことに多事多難です。しかし絶望することはありません。窮すれば通ず、矛盾が深ければ深いほど逆に根本的解決が可能となります。これを機会に、内部に巣食う病根を徹底的に摘出することです。腐敗と混乱のときは、同時に革新、新生の時代でもあります。
爻辞
初六: 父の不祥事をちゃんと処理する。その子のおかげで父は災難を免れる。危ないが終わりは吉。
九ニ: 母の不祥事をちゃんと処理する。占問したことは思わしくない。
九三: 父の不祥事をちゃんと処理する。少し難儀な目に遭うが、大きな災難は免れる。
六四: 父の不祥事に寛大である。出かけて行けば面倒な目に遭う。
六五: 父の不祥事をちゃんと処理する。名声があがるだろう。
上九: 王侯に仕えず、おのれの志を高尚に保つ。
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