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天地否【卦の解説】

はじめに

今回は天地否について解説します。

天地否の解説

否は前の卦と全く逆の卦です。天は上へ上へと行き、地はあくまでも下へ行きます。なにもかもが行き違いです。背きあい、しっくりいきません。周りがすべて白い眼を向け、八方塞がりの状態です。民意は政治に繁栄しません。貧富の格差が広がります。卦の形も、脆弱な基盤の上に剛強が乗っており、いつ崩れるとも知れぬ砂上の楼閣を表します。いまあなたは危機に直面しています。一刻も猶予はなりません。閉塞状態を打開するために、真剣に現実に立ち向かわなければなりません。人て言うと、外は陽気で極めて活発に行動するけれども、内には大したエネルギーを持っていないのですぐに行き詰まります。あるいは頭もよく、弁も立つ、しかし、人間の内容に立ち入って調べてみると、能力がなく見掛け倒しです。

爻辞

初六: 茅を一本引き抜いたら、同根の他の茅までぞろぞろ抜けてくる。占問したことは吉。順調にいく。

六ニ: お供えの肉を草の葉に包んで神に捧げる。小人は吉。大人はふさがるけれど、結局は上手くゆく。

六三: 煮た肉を草の葉に包んで人に贈る。

九四: ご褒美が下される。災難はない。仲間も一緒に福にありつく。

九五: ふさがりの時が止まる。大人には吉。だが油断は禁物。そら逃げるぞ。桑の木に繋いでおけば大丈夫。

上九: ふさがりの時がつうじる時へと反転する。はじめの否がのちの喜びとなる。

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