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雷地豫【卦の解説】

はじめに

今回は雷地豫の卦の解説をします。

雷地豫の解説

豫には3つの意味があります。たのしむ、おこたる、あらかじめ、です。歓楽にうつつを抜かせば、油断して思わぬ失敗をします。あらかじめ警戒してゆかねばなりません。卦の形から見れば、地上に陽気が雷動する春です。今や冬のうちに蓄えて来たエネルギーを全て発散すべき時です。これまでの不遇は全く今日のための予備段階であったわけです。準備は完了しました。油断せず、歓びの境遇を切り開いてゆくのがよいでしょう。

爻辞

初六: 自分の楽しみを吹聴する。凶。

六ニ: 石の上に坐らされて恨めしく思うが、その苦痛は一日も続かない。占問したことは吉。

六三: 早朝から逸楽にふける。難事があいさつでやってくる。

九四: 自分のせいでみんなが喜ぶ。おおいに得るものがある。友人たちが自分の悪口を言い合っているのではないかと疑ってはいけない。

六五: 長引く病気を占問してこの爻に遭えば、その病人は死ぬことはない。

上六: 夜遅くまで逸楽にふける。そういう生き方を本当に変革したなら、災難を免れる。

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