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火天大有【卦の解説】

はじめに

今回は火天大有について解説します。

火天大有の解説

大有とは大いに有(たも)つことです。すべてを包容し、盛運を保ち続ける卦です。人々が共同すると、そこに個人の持たないエネルギーが内在します。大有とはまた豊年を意味します。穀物が倉庫に満ち溢れていて、裕福で円満具足を表す卦です。上卦の離は太陽、下卦の乾は天を表します。太陽が中天高く昇って、強い光と熱を隅々まで与えている形であり、また尊貴の地位にある陰爻が柔和な包容力で周りの陽爻を従えている形です。何をやっても順風満帆、全てが自分に味方します。今こそ積極的に行動するときです。ただし、互卦は夬です。盛運の中にひそむつまずきの要因をあくまで忘れぬようにしましょう。

爻辞

初九: 互いに傷つけて合わなければ、災難の降りかかるはずがない。苦労すれば、災難を免れる。

九ニ: 大きな車に載せて行けば、どこに行こうとも災難を免れる。

九三: 諸侯が天子から饗宴を賜る。小人はその宴席にあずかれない。

九四: その足の不自由な人でなければ、災難を免れる。

六五: その捕虜をきつく縛り、脅しつけておけば吉。

上九: 天の加護がある。吉であり、何事においても良いことがある。

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