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けい先生の楽しい授業カフェ

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教育関係ニュース、授業前の雑談をまとめて公開します。
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#高校

音読をどうするか?~若い国語の先生へ

音読をどうするか?~若い国語の先生へ

けい先生です。これから始めて先生になるという方もいると思います。新年度の前に、楽しくアイデアを練っておくとよいですね。

一般的には、教師が範読したり、指名して生徒に読ませたりします。こんなこともできます。

朗読CDを利用する。最近はタブレット端末などを使うかもしれません。プロの朗読を使うのがポイント。(例:「山月記」なら江守徹の朗読)

事前に読む範囲を指名しておき、読ませる(特に「こころ」な

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芥川「羅生門」の授業アイデア

芥川「羅生門」の授業アイデア

けい先生です。高校の定番教材として、「羅生門」は新課程になってからも教科書に取り上げられています。国語の先生だけではなく、むしろいろんな方々に面白い授業を考えていただき、教育について身近に感じてほしいと思います。

多義的なとらえ方、解釈を許す所の取り扱い例:下人は何故、老婆の行為を許すべからざる悪と考えたのだろうか

個人の読み、解釈に関わる部分は、授業の中で何人もの意見を聞き、整理して教室全体

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マザー・タング(母語)と国語の授業

マザー・タング(母語)と国語の授業

けい先生です。まずはこの一節を読んでいただきたい。

「応答の有る」国語の授業を引用させていただいた本文は、けい先生がZoomで私淑している藤本英二さんの近著の「冒頭部分」です。

冒頭を強調したのには理由があります。国語の本、すなわちことばについての文章を、「母親と赤ちゃんとのやりとり」から書き起こした文章に、わたしはお目にかかったことがなかったからです。これには、震撼させられました。

私は現

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富山県「高校再編」市町村長ら、県教委に不信感

富山県「高校再編」市町村長ら、県教委に不信感

再編議論会議と市町村の意見の乖離が明らかに富山県の高校再編に関する会議は、大きく3つになります。
・教育委員会会議(県議会を除けば最高意思決定機関)
・県立高校教育振興検討会議(校長など教育関係者、保護者、経済界の代表者で構成。現時点で第4回まで開催。委員長・副委員長は互選)
・総合教育会議(県知事主催の会議)

注目されるのは、これらの再編検討会議では、「再編やむなし」が前提条件のように議論され

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