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『子どもの転売』を問題視する前に、大人が「かっこよく」なろう

子どもと大人の関わり方を考えさせられる記事です😶


※記事中、『善意』を問題視していますが「子どものために何かをしたい」という思いそのものを否定する意図はありません😔

その『善意』が善意とならなかった現実に対して「ならどうすれば良かったのか」を僕なりに考えた内容となっております。


あらかじめご了承の上、お読みください🙇🏻‍♂️


【記事の概要】

・おいしいたこ焼き屋として多くの人たちに愛されているたこ焼き屋『たこ焼たこば』が期間限定で子供にたこ焼きを10円で販売する「子供食堂」を開始。


・子どもたちのために優しい店主が開始した子供食堂だったが、予想しない方向から問題が発生。

10円で買ったたこ焼きを100円で転売している子供がいるという。


・店主は

「子供食堂は一旦、今日で中止させていただきます」

「今日一日だけ考え直させて下さい」

とツイートし、一時的ではあるが子供食堂を中止すると発表した。

たこ焼き屋『たこば』が子供に10円でたこ焼きを売る→ 子供が100円で転売する→ 子供食堂中止に

【転売自体は違法ではない】



この問題を考える時、感情的に「これだから転売は…😠」となりがちです。


しかし「安く仕入れて高く売る」のは商売の基本であり、転売そのものも(取り扱う物にもよりますが)違法行為ではありません🙅🏻‍♂️





転売が犯罪に当たるパターンは


・無許可で古物営業にあたる場合
・特定興行入場券の不正転売にあたる場合
・迷惑条例防止違反にあたる場合
・詐欺罪にあたる場合
・薬機法違反、酒税法違反にあたる場合


などが挙げられます。


これらに当たらない場合は適法とみなされる訳ですから「転売」を理由に人の営みを批判するのは筋が違う、となります👨🏻‍🏫

【転売リスクと向き合う】



ただ、何か「価値のある物」を取り扱う場合には『転売リスク』を考える必要はあります🧐


今回のケースでは「子どもが転売するリスク」を考慮しなかったが故に起きた話です。

しかし子どもでも「利ざやを取る」行為は昔からそこかしこで聞きましたし、それを『転売』という言葉(=大人の価値観)で捉えていることが問題です。


今回の場合、問題となるのは『転売』ではなく


・「子どもの為に」という店主の意図が『善意』である前提

・「子どもたちは転売しない」という子どもの意図が前提にある


これらが誤りであったが故に「子どもの転売」を生み出したことです。
善意そのものを否定しているわけではないので誤解のないように⚠️


子どもたちの中には実際に貧しい思いをする子もいる一方で、10円でたこ焼きが買えるのを「儲けるチャンス」と捉える子もいます。


それぞれの『事情』があるだけで、ここに善悪はないのです。



であれば、大人の側で「子どもが転売しなくて済む仕組み」を先に導入していくことが大事です。


「子ども食堂」のたこ焼きを10円で仕入れて100円で販売するというのは

・100-10=90円

90円の利ざやがある訳で、この利ざやを得るまでに「子どもの負担がない」ことに今回の問題の本質があります


ここには「子どもには負担を掛けさせないべき」という価値観(観念)があり、それを『善意』『優しさ』だと思うことが子どもの「生きる力」を侮る考えだと気づく必要があります。

【子どもの生きる力】



もし子どもが「大人の意図した通りに行動しなければならない」のだとしたら、子どもの『主体性』は何歳になっても育ちません😔


社会の秩序やルールを守ることは大切ですが、それは「大人の言うことを無条件で聞く」ことではありません🙅🏻‍♂️

それだと「大人が正しい前提」でなければいけませんが、大人がいつだって間違いだらけであることは大人自身も認めるところでしょう。
(特に『コロナ禍』の大人は間違えまくっていましたね🥲)





にも関わらず、子どもに「大人の意図した通りに行動すべき」と、言う・言わないに関係なく『強いる』ことは、子どもが自発的に生きることを否定することになります。


「子どもには負担を掛けさせないべき」と考える時、そこには「子どもにはできないだろう」という前提があるのです。



しかし、大人たちが思う以上に子どもたちは成長していきます。


大人が子どもの『今』を見ず、手間を掛けて育ててきた『過去』ばかりを見ていたら、子どもたちからすれば


「一体『いつ』の話をしているの?🧒🏻」

「もう私にだって『できる』よ?👧🏻」


と言われても仕方ないでしょう。


子どもたちはいつまでも「手を掛ける存在」ではないのです。

生まれた時代を懸命に生きる力を、毎日培っているのです👨🏻‍🏫


【では、どうすれば良かったのか?】



今回の件が問題になったのは


店主の意図に子どもたちを当てはめようとしたが、子どもたちの「生きる力」の方が上手だった


ことにより、子どもたちの中で『格差』が生まれ、それが「イジメの元」になったことです。
(この「イジメ」の内容がわからない為、イジメの有無や程度は定かではありませんが…)



そして一番の問題は、

この『格差』が「子どもたちに負担を掛けさせないこと」によって容易に生まれてしまう仕組み

だったことです。


もしこの子ども食堂に「お手伝い」のような仕組みがあれば、「手伝ってくれたお礼」として、それこそ無料で渡しても良いのです。

それは『その子が頑張った成果』ですから、「10円一枚払えば90円儲かるノーリスク・ハイリターン」とは『たこ焼きの価値』がまるで違うのです😳





自分の力が認められた成果としてのたこ焼きを、その子が転売するかは「その子次第」です。

ただ「大人に自分の力を認められた喜び」を『お金』に変えるよりも、友だちにたこ焼きを分け与えて『自慢』したくなる子もいるかもしれません。

特に男の子なら『ヒーロー願望』を満たすために「〇〇君スゲー!」と言われる方が、90円よりも『価値』があるでしょう。


つまり、この件を解決するのであれば


それが子どもの成長にどうつながるのか
(=子どもにどのような『意味』を与えられるか)


を考え、仕組みとして取り入れることが肝要です👨🏻‍🏫





子どもは『大人の善意を満たす為の存在』ではありません🙅🏻‍♂️

むしろ大人が『子どもの力を認め、伸ばす存在』なのであり、「子どもに認められる大人」であることが大切なのです✨


【まとめ】 僕たちは「かっこよく」生きているか



今回は「子どもの転売」について見ていきました。


今回の話の本質は、

子どもという「存在」に善悪はなく、子どもの「意図」に善悪という判断を大人が勝手につけていたこと

です。


しかもその判断は「子どもはこうあるべき」という大人の観念によるものであり、転売の可能性を未然に防がない大人たちの『隙』を見つけられるほどに子どもたちは「したたか」です🔍


そして子どもたちが「したたか」なのは、他ならぬ大人たちの作る社会が

「したたかであるのを良いとする価値観に染まっているから」

です😶


子どもたちは大人たちが『正しさ』(科学的根拠)を用いて「したたか」に生きる様を、被害者としてよく見聞きし、体験しているのです😰





特にコロナ禍を経て、子どもたちは大人たちの身勝手さ・だらしなさを『マスク着用』などの感染症対策によって思い知らされました😥


楽しみだった運動会でマスク着用を強いられ、苦しい思いをさせられる中で。

楽しみだった遠足、学校行事が中止される中で。


大人たちは『GoToトラベル』だの『シティマラソン』『オリンピック』だので「やりたい放題」だったのですから。





そうしてマスク着用などの感染症対策を強いられた子の中には運動中に亡くなった子がいたことを、僕たちは忘れてはいけないと思います😭





大人が身勝手で、だらしない姿を見せる中、子どもたちは早々に大人たちに見切りをつけて「生きる力」を身につけていきます。

能力のある子から日本を離れて世界に出ていく流れが加速すれば、日本は『担い手』を失い自滅するでしょう😢





そうならない為にも、「子どもの転売」を問題にして「大人の『意図』の押し付け」をスルーしないこと。

大人の意図が『善意』として機能する仕組みを先に作ること。


まず大人が賢く、生き方に『美学』(かっこよさ)を持つことが大切なのです。





かっこいい大人に子どもは「こうなりたい」という憧れを持ちます。

かっこいい大人の言うことであれば、自分もカッコよくなれるよう素直に聞き入れるものです。



また子どもたちは大人の中にある『弱さ』を着実に見抜きます。

自分の弱さにウソをつく大人を信じず、そうした大人に囲まれると他人を信じられなくなって利己的になっていくのです😱




一方で子どもたちは、自分の弱さを認め、弱さと向き合って懸命に生きる大人をよく見定めて、認めています。


強さとは弱さを別角度から見たもの」だと、誰に教えられるでもなく見抜いており、『自分』を受け入れて生きる大人の


自分軸のある生き方


を自分の中にも取り入れようとしているのです。



すなわち、子どもに対しても『本質・本音・本物』であることが求められており、『表面・建前・偽物』はこれまで以上に嫌われる時代になっているのです🫥





僕たち大人は、「かっこいい」姿を子どもたちに見せられているか。

子どもたちに「こうなりたい」と思われる大人になれているか。


それは「今日一日をどう積み重ねるか」と自分に聞いてみれば答えが出ます。


お盆となり、御先祖様を思い出す時期でもありますから、

「君たちはどう生きるか」

を改めて考えるのも良いでしょう😊


今回もここまで読んでもらい、ありがとうございます☺️





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