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陰謀論とは、つまり認知戦のこと。そして、エンパスについて。

陰謀というのは、
自らの手のうちを相手に知られることなく、
“ 自分ではない他の誰かが取る言動を通して “ 自分が得ようとしているもの手に入れること。

とても賢い。
正確には、ずる賢い、ですが。


馬渕睦夫さんは元外交官の方で、
退職されてからは外交官現役時代に知った世界を背後から動かす力について話されています。
外交、つまり国際関係なので、国際政治が専門です。

過去に私はとある近しい国際関係のなかで、
どうもおかしいとは感じるものの、
それが一体何なのかはっきりとした正体が掴めず、
頭のなかのモヤとして残り続けていたものが、
馬渕元大使のユーチューブから国際政治を学ぶことによって様々なことが紐解けていったのです。
それまでも起こった出来事を体系化して考えた時、
ある思考回路が浮かび上がってきていたのですが、
それに対して、どうしてもハンコを押せずにいたのです。
というのも、最後まで人間というものの善を信じたい気持ちが、
まさかそんなはずがない、と止めていたからです。

自分ではなく他の誰かがとる言動を通して、
自分の欲しいものを手に入れるための手段は、もちろん言葉ですが、
そこには演出も付いてきます。
どこまで上手に言葉を駆使するかというよりも、
相手の思考をハイジャックし認知の領域に入りこむ言葉を選ぶのです。

国際政治は規模が壮大で沢山の国や人々が複雑に絡み合っていますが、
人間の心理や認識、認知という点において、個人的なものとなんら変わりはありません。

相手の言動を晒すことが目的ではないので、少し遠回しに経験を書きます。
この場合は、相手の感情を掴み、認識の領域を支配する、です。

これからなんらかの陰謀をしようとする時、前もって電話を入れる。
こちらから後にタイミング悪く電話が入らないように。

その時に、これから電話にしばらく出られないとか、
電話に出られなくても心配しないでとか、どこそこに行ってくるとかではなく、
ちなみにこれらはウソと言われる類のもの、

誠意ある声で、普段なら口にしないような誠実な内容を伝える、です。

そこで心を動かされる。掴まれる。
まさか、背後に陰謀があるとは想像だにしない、どころか、
より一層、その誠意や誠実さに魅せられる。

嘘ではなく虚偽を作り出すのです。
嘘とは事実ではないこと、
虚偽とは、真実ではないのにまるで真実であるかのように見せたもの。

ここに至るまで、
どれだけ相手を肯定したり出来事に整合性を持たせるような捉え方をしていたことか。
それは認識の領域が関わっていたから。
けれども同時に感じ取った違和感も拭い去れずにいたのです。
どれだけ消そうとしても頭のなかのモヤは消えずに残り続けていたのです。





ところで、未来を見据えて本当に良いことをしようとする時、
これをすることによって、きっと未来が良くなるからしている、とかって、わざわざ人に言ってしませんよね。
そう言われることによって相手側からすれば、恩を着せられた心理になったりもするし、自然な振る舞いを妨げるようにもなる。
また周りの人に対して良く接していたとしても、
それでも嫉妬する人が現れて、実行していることがうまく回らなくなってしまったりするという事が起こるのも経験から知ってるから、計らってばかり。

陰謀者の自らのための周りへの計算ではなく、周りへの計らい。

まてよ、
けれども、けれども、
という事は、
心の中身と目指しているものは違えど、構造的には同じになってる。。


こんな風に考え、気付かれないように最大の気をつかって良き行動するのがエンパス。
それなのに、最悪の結果を自分が受け取るということがあまりにも多く起こる。
これを読んでる人はきっと、うんうん、って頷いてるはず。
そして、最悪の結果もひとりで飲み込んできたから誰も知らない。


一番人が知らないのは、外で見せる顔と違って、エンパスがこのうえないほどの繊細な感じ入る心、感性を持っているということ。
考えてみれば当たり前のことで、その原点があるからこそそんな言動を作り出すことができる。


情けない経験の一側面、一場面をシェアした真意は、
その驚くほどの周りのために使う賢さや力が、空回りしているということ。
でもその空回りのおかげで、
“ 相手ではなく “ 自分の素晴らしい心根というものが鮮明に見えるようになったという真実こそが限りなく貴重であるということ。

これに気づくために、気づかせるために全ては起こっていた。
エンパスの人は自分の素晴らしさを認めないという、
他の人とはちょっと異なった形の自己否定をしている。

そう、相手の非を認めるよりも、それよりも何よりも自分の素晴らしさを認めること。
焦点はそこ。

エンパスのままいると、その計らいを求めている人と一番強固につながる。
人のために、の対は、自分のために。
対の構造。

他でも書いたけれど、エンパスは苦しみのなかに自らを置く傾向にある人。
enpath
en - 中に
path - 苦しみ

エンパワーに変えよう。変わろう。
empower
en (em)- 中に
power - チカラ

パワーの中に自らを置こう
フィールよりもセンスの方のパワー。
それは、自らの持つ素質の素晴らしさを認めること。
実際に既にそこにあるのだから。

エンパスの力は、自我も真我も踏まえた領域の力だから、相手を倒す力じゃない。
今まで通り相手のためにもなる力。

最後に、もう一度 馬渕元大使に戻るけれど、
古事記 (日本神話) の言わんとすることを、読み取れる力は感性だと。

感じ入る心のせいで苦しさを感じるんじゃない。
感じ入る心のおかげで力を発揮することができる。
感じる心を大切にしながら、知る、を伸ばす。
エンパスは、自分の素晴らしさを否定するのをやめる、
素晴らしさを認めると、自然に知性が伸びてくる。

その先で、感性と知性が結ばれて悟性( 智慧の光 )となる。

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