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出かけてきたよ⑮(伊勢①)

ひょんなことから、両親と家族と一緒に、
日帰りバスツアーで伊勢へ出かけることになった。

普段の私であれば、その日の自分が何をするか全て把握することが常だ。
ところが、この日は集合場所・日時をかろうじて覚えていただけ。
まるで、ミステリーツアーに参加するかのよう。

最初に到着したのは、「椿大神社」
素晴らしいところ。
この一言に、尽きる。
次にうかがったお伊勢さんよりも近くに、
境内に”神様”がいらっしゃることを、私は感じた。
今回のバスツアー参加は、ここにおうかがいするためだった、そう思う。

境内を歩いていると、白袴姿の研修生一群と一緒になった。
まるで、私が先導してるかのよう。
不思議なことに、私が行くところ行くところへ、ご一行はついてこられる。
先々で研修生さん達に向けての講義が聞こえてくるお蔭で、
境内方々の由緒を、詳しく知ることができた。

”椿さん” ぜひ再訪したい。
実家に帰宅して、すぐ調べてみた。
共交通機関を使ってのアクセスは、あまり便が良くないことがわかった。
それでも、なんとなく。然るべきタイミングで、
椿さんは私を再び、お招きくださるかも。そう感じている。

名残惜しいまま、椿さんに「またね」をした。
数時間じゃ到底足りない。もっと、ゆっくりといたかった。

その後、お伊勢さんにご挨拶した。
さらにその後は、神明神社「石神さん」にご挨拶。
前述の通り、この日のスケジュールを全く把握していなかったので
石神さんにうかがうことも、サプライズだった。
明るい、元気の良い女性のイメージがする。
後から知ったのだが、古くから海女の信仰が厚い神社だそうだ。
ふと、お守りを授かりたくなった。
社務所で見せていただくと、とても素敵な手作りのお守り。
袋は麻で、紫色で文字とチェック・星の図柄が入っている。
その図柄は、海女が着物に描いていた魔除けと守護のおまじないと
同じだそうだ。

「縦5本と横4本の格子柄「ドーマン」、「セーマン」と呼ばれる星形の印は、魔除け、厄除けのご利益があるとのこと。
あたたかみのある麻布に、高貴な色である紫で描かれた紋章。

このお守りを手に海を渡り、今は帰宅している。
時々、そっとお守りを眺める。
すると、神社近くの美しい海が目の前に広がる。
またあの海を見に行きたいな。そう思う。



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