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右手にヤル気。左手に諦め。2つのオールで人生を漕ぐ。

できない事は諦めていい。と、心から思う。

だけど、ヤル気ってやつが本気を出した時、できない事ができない事ではない。という事が証明される事がある。

昨日、中2の娘の休み明けテストが返ってきた。本人が、

「あの、、、さ。数学、63点だったんだけど。。。」

と、呟いた。






63点という点数にみっともなさを感じる人もいるかもしれない。ただ、この63点は3ヶ月前にはあり得ない点数だった。

ウチの中2は学校の勉強がからきしダメだ。学年が上がるにつれ、成績は右肩下がり。零細企業なら見事に吹っ飛ぶ下方修正で、本人も我々親も諦めていた。

【この子は勉強ができない】

でもいい。出来た方が良かったかもしれないけど、出来なくてもいい。好きな事で楽しく生きていければいい。そう思っていた。

そう思っていたけど、好きな事が見つかった。それは、"音楽" "吹奏楽" 。音楽をやって生きていきたい。吹奏楽の強い学校に進学したい。と、言い出した。思春期のややこしい時期に、好きな事、のめり込める事が見つかった事は救いだ。本人はどんどん音楽にのめり込み、寝ても覚めても好きな楽器の話をして、暇があれば練習している。一年前に始めたサックスもみるみるうまくなっている。

大好きな音楽をするために、勉強が必要だということになった。娘の行きたい学校は、今の娘の学力では到底入れない。

そんな話を友人に、「旦那さんに家庭教師になってもらえませんか?」とお願いしてみた。彼女の旦那さんも勉強が得意ではなかったと聞いていたから。それでも独自に「勉強はこうやればわかる。」という道を見つけた人だ。という事を聞いていたので、ぜひウチの娘にも「こうやればわかる。」を伝授していただきたい、と、お願いし、旦那さんも快く引き受けてくださり、娘へのマンツーマン指導が始まった。

旦那さん先生もお仕事があるので、ご無理のない範囲でご自宅に通わせて頂いた。休日はゴロゴロするかサックスするしかなかった娘が、一人で電車に乗りバスに乗り、旦那さん先生のところに行き勉強を教わり始めた。それも奇跡だ。2人がどんな風に勉強しているのかはわからないけど、娘は旦那さん先生のことが「話がおもしろい。」と、すごく楽しそうにしていた。気が合うようだ。奥様である友人もわたしも、たいして関与することなくマンツーマン指導が進み、2022年12月。早速期末テストがあった。娘の数学は、20点だった。

わ、笑うだろう。笑うよね。。。笑うような点数だと思う。でもこれも奇跡だった。なんせ娘はそれまで、






4点






だったのだ。4点だった子が20点を取った。ただの奇跡。ただの快挙。娘もわたしも喜んだ。担任の先生も驚いていた。


お前、勉強アカンちゃうやん!

本人もそう思った。「ワシ、勉強できるやん!」できるようだ。どうやら。ヤル気ってやつが本気出したんだ。ヤル気っていろんな発動方法があるみたいだけど、この子のヤル気は、旦那さん先生がブースターになってくれたようだ。旦那さん先生のどういったところがブースター性を帯びてるのかはわからない。でも、娘の成績が伸びたという事はそういう事だ。

ヤル気にブースターがプラスされ、中2ロケットは宇宙に飛び出そうとしてる。

そして昨日。娘は休み明けテストで63点だったのだ。

4点だった。たった3ヶ月前まで4点だったんだ。4点でいいし、、、でも行きたいトコあるから4点じゃマズイと、そんなふうに思っていたんだ。たった3ヶ月前までは。

4点から63点になった娘が誇らしい。点数が上がった事ももちろんだけど、ちゃんと目標に向かってヤル気だしてみたり、真面目に取り組んだり、一歩づつ変化してることが誇らしい。

諦めてたし、諦めてもよかったと、今も思うけど、努力したら、人の力を借りたら、出来なかったことができた。努力してもできない事はある。努力してみたらできたら、それは自信だ。

まだまだ続く予定の人生、ヤル気とか諦めとか努力とか挫折とか挑戦とか鼓舞とか、いろんなアイテムをゲットしていくんだぜ。

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