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Vol.13 委員会④ワクワク種が芽を出した〜まちが変わり始める5秒前〜

いよいよ「美唄の軸となる魅力」についての議論も終盤戦です。

今回実施した『美唄の未来に夢を描く委員会』第4回と次回5回目で、美唄の軸となる魅力を決めていきます。

まちが変わり始めるきっかけって何でしょうか。強いリーダーが出てきたとき?魅力的な事業が成功したとき?僕は、まちの未来にワクワクするようになったときだと思います!

今回の委員会では、はじめはまちとの距離が遠かったメンバーも、少しずつまちを作る主体になっていく変化が見られました!

美唄の未来に夢を描く委員会とは?
困難な状況が想定される2040年の美唄を見据えた上で、市民主体のまちづくりを進めるために、20年後のまちを引っ張っている世代の10〜30代の市民11人で立ち上げた委員会です。
この委員会では月に2回程度開催し、「美唄の軸となる魅力」の言語化を進め、「市民と想いを共有するシンボル(ロゴ・キャッチコピー)」を作っています。

納得いくまで議論をすることに決めた

当初は、美唄の軸となる魅力を第4回の一回でまとめる予定でした。

しかし20年間使われるに値するものを作っているのに対して、正直議論として十分ではないと感じていました。着実に議論を積み重ねてきたけれど、本質的に美唄の魅力を捉えるようなキーワードがそこまで出てきていない。ラスト一回で納得のいくものが定まるだろうか、それとも委員会で出た意見を事務局側でまとめるのか。

僕個人としては綺麗すぎなくて良いから、全員が納得して自分たちでつくったことが感じられるものにしたい。仮にそれがどういう方向性になったとしても、市民が中心となってまちをつくろうとしていることこそ大切で、そのプロセスに多くの市民を巻き込めるかが重要であると考えています。

まちをつくっていくのはそこに住む人であり、まちに関わる人達です。軸を決めることはあくまでも手段で、より多くの市民がまちをつくっていく主体だと感じられることが大切だと考えています。まさに委員会でのプロセスこそ市民と共有し、まちの共通の財産にしていきたい。(これがnoteや広報誌などで発信している一番の理由です!)

ということで委員会を追加で開き、納得がいくまで議論をして、軸となる魅力を決定することにしました。

第4回委員会スタート!

前段が長くなってしまいましたが、ここから第4回委員会スタートです!

はじめに前回までの、美唄の歴史のインプットやまちの未来を考えるワークを振り返りました。

美唄の軸となる魅力とは?

その上で、美唄の軸となる魅力をそれぞれ3つずつ出してもらいました。

その言葉を書いた理由とともに全体で共有してもらい、模造紙にポストイットで全員の意見を貼っていきます。(農家をしているメンバーが持ってきてくれたスイカを食べながら🍉)

大きなスイカありがとうございました!

市役所職員や高校生のそれぞれの立場から多様な意見が出ました。地域おこし協力隊に着任してから4ヶ月暮らしている僕が出した(感じている)、美唄の魅力はこちらです。

・時代や産業構造に合わせる柔軟性
・豊かになるために試し続けるチャレンジ精神
・”自然に”還れる場所
・風土への愛着を持っている
・作る、支える、繋ぐ

みんなで共通の想いを探る

全員の意見が揃ったところで、壁に貼ってあった模造紙を机に移動して、共感する意見にシールを貼っていきます。

大共感して同じ意見に複数シールを貼ることも

メンバーから多く共感があった美唄の魅力はこういったところでした。

・美味しいがあふれている
・四季を大切にする
・進化し続ける
・自然との融合
・つながりがたえない
・過去を尊重して、未来へ繋ぐ

根底にあるのは同じ

共感が多かったものをジャンル分けしていくと、風土、つながり、文化、自然、食、変化といったキーワードで大きくくくれそう。(関係ないけど”く”が多い)なぜ共感をしたのかを共有してもらったり、俯瞰的にみんなの意見を見て共通して言えることはないかを探したりして、議論を深めていきます。

「四季を大切にする」という意見に関して、多くのメンバーが春には桜を見に行き、夏は祭り、秋の紅葉に、冬はスノースポーツを楽しむということでした。快適な夏だけでなく、外から見ると過酷だと思われる冬(美唄は雪が多い)も享受していることに僕は驚き、美唄の方は豊かな心の持ち主だと感じました。

四季は日本であればほとんどの地域にあるけれど、各タイミングごとに楽しみ、魅力だと感じられるのは、すでにあるものを受容する姿勢があるから。それは前々回書いた、ただの荒地だった土壌をまずは受け入れて、少しずつ改良を重ねている姿勢にも通ずるところがあるのではないかと思います。そう考えると、重ならないように思えた美唄の魅力も、根底にある想いは共通していて実はすごくシンプルなのではないかと思うのです。

みんなで机を囲んで思いを一つにしていく

まちは自分で面白くするもの

はじめは「何もない、、」と言っていたメンバーでしたが、他人の言葉を借りることなく、自分の言葉で美唄の魅力を語り始めています。委員会内でメンバーからこんな感想も聞こえました。

「(まちからの反響があり)自分たちがやっていることがまちに影響を及ぼしていると感じていて、貴重な機会に関わっている!」
「20年後のまちをつくっていく中で、自分自身の成長を感じる!」

遠かったまちとの距離が近づき、「自分たちでつくっていくんだ!」とまちを自分ごと化できてきているのではないかと思います。まちは面白いものがあるから面白く”みえる”のではなく、まちを自分ごと化したときに面白く”なる”ものだと思っています。

まちはいきなり”変わって”いかないので、少しずつ”変えて”いくしかない。その面白さをまずは、まちを自分ごと化することで感じて、思考が変わり、言動が変わる。そうやって少しずつ「自分とまち」が変わっていくんだと思います。

まだ目に見える形での変化はないかもしれないけれど、まちが変わり始める種が芽を出したと直感しました。

次回、美唄の軸となる魅力が決まります!

そしていよいよ今回出た意見をもとに、第5回委員会で軸となる魅力を3つ程度に絞っていきます!

間違いなく本質に近づけている感触は全員が持てているので、全員が納得できる形でまとめることがすごく大切だと考えています。チャレンジングなことであるのは間違いないけれど、今回の委員会で美唄市民は根底でつながっているというのを確信できたし、それを委員会内だけでなく市民と共有する軸、シンボルを作っていきます!

→ Vol.17 委員会⑤
ついに2040年に向けた、美唄の軸となる魅力が決定!!



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