Vol.17 委員会⑤ついに2040年に向けた、美唄の軸となる魅力が決定!!
タイトルとサムネイルにある通り、「美唄の未来に夢を描く委員会」で美唄の軸となる魅力が決定しました!
委員会によって決まった3つの軸はこちらです!
①世界に誇る芸術文化
②心落ち着く春夏秋冬
③未来につなげる食と農
①世界に誇る芸術文化
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄を代表とする芸術文化。
安田侃さんの作品は世界中に置かれ、アルテピアッツァ美唄には国内外から多くの人が訪れています。また彫刻の域を超えて、講演会やコンサートなど芸術文化に関するイベントがここで広く開かれています。
ただここではアルテピアッツァ美唄のことだけを指しているのではなく、それらが生まれてきた背景、それらを大切に維持してきた過程にこそ魅力が詰まっていると思います。”園内”にある大理石は、隔週で手入れをしないとあの白さは保てませんし、地域の方の理解がなければ入場料を取っていない施設を30年維持し続けるのも難しいはずです。
僕も毎週訪れるのですが、子どもたちが楽しそうに彫刻に触れていたり、一人でゆっくり本を読んでいたりするのも、ここではよく見る光景です。非日常を感じることの多い美術館が、すっかりまちの日常に溶け込んでいるという事実が、文化への理解度の高さを表しているのではないでしょうか。(美術館というよりも、アルテピアッツァを直訳した芸術広場という言葉がまさにしっくりくる空間です)
偶然か必然かはわかりませんが、委員会に参加している高校生3人もアルテピアッツァ美唄にあった栄幼稚園(2020年に閉園)出身で、彼らの独特な感性にはいつも感心させられています。
②心落ち着く春夏秋冬
この軸は当初、僕ら事務局側では想定していませんでした。委員会の中でこの意見が出てきて、他の委員からも共感の声が多く挙がりました。
春夏秋冬にそれぞれ魅力があって、それをみんな存分に享受しているといいます。
春には雪解けとともに桜が咲き乱れ、夏は緑が生い茂る。
秋にはそれが黄や赤に変わり、冬になると一面の銀世界。
中でも雪が非常に多く、寒さが厳しい冬こそ美唄らしさや懐かしさを感じる。豊かな春夏秋冬がただ存在するということだけでなく、自然の厳しさも含めて受容するという姿勢が現れているのではないかと思います。
美唄は、札幌から1時間という位置にありながらも、自然が生活の中に入り込んでいて、ほっと落ち着くような場所がたくさんあります。少し歩いて中心部を外れると、田園風景が広がっています。
③未来につなげる食と農
そして今の美唄をなくして語れない農。そしてそこからもたらされる食。
150年前まで何も育たない荒地だったところから、先代の人たちが命を懸けてつないできてくれた土地。それが今となっては美唄を代表的する産業である農業につながっています。さらに改良を重ねて続け、また次の世代につないでいく。
食はすべての活動のもとになる私たちの体を作り、食を通した他者とのつながりも作っています。美唄と言えばの焼き鳥やお米で美唄を知ったという方も多く、お客さんが来たときやみんなで集まるときには、必ず美味しい食を囲みます。
食と農が持っている経済的だけでない豊かさも大切にしていくという想いが込められています。
ここからは、以上の軸を決定した第5回委員会の様子をお伝えいたします!
これまでの議論はこちらから↓
3つの軸のセットを9つ用意
委員会の当日の前に、これまでの議論をもとに事務局側で軸となる言葉を整理しました。
とは言っても、継続的に議論を重ねてきたので、4回目の委員会を中心にこれまでを振り返り、キーワードを拾うというイメージです。
キーワードとなる単語は被っていても、セットにしたときの全体としての方向性や強調したいところのバリエーションを変えたものを計9つ用意しました。
似たような言葉が多く並んでいるのは、それだけみんなの中で共通認識を持っているから。
初回から軸となる魅力の議論に入るのではなく、一見遠回りのように見えた、歴史をインプットしたり、まちでのエピソードを全体で共有したり、着実にステップを踏んできたのはすごく大きかったと確信しました。
議論が白熱して30分オーバー
用意した9つをもとに、以下の観点を意識しながら絞り込んでいきます。
市民が自分のものにできるか
成長性があるか / 希望を感じるか
外から見て魅力に感じるか
委員会の中で出た意見を一部抜粋して紹介します。
最後は、意見が真っ二つに分かれるほど、想いをぶつけ合いました。
みんなで決めたということが価値
最終的には、全員出席かつ納得いくまで議論して、3つの軸を定めることができました。
委員が11人いれば、今回軸の中に直接入れられなかった言葉や想いもあります。
それでも美唄の情報をインプットして、納得いくまで議論をするという過程に大きな意味があったと思っています。
自分は関与する余地がない遠い存在だったまちというものが、自分たちで作っていく実は近いものである、という感覚が委員会全体で間違いなくできてきていると感じています。
とりあえず声をかけられたから参加をしてみたくらいだった初回とは、比べ物にならないですし、今後事業を進めていく上で、これまでの議論すべてが美唄の未来につながっていきます。
次はシンボルを作る
美唄の軸となる魅力が決定したので、次回からはこの軸をもとに、市民と想いを共有するためのシンボル(キャッチコピーやロゴ)を作っていきます。
委員会も新たなフェーズに入り、さらにこの動きを盛り上げていくので、ぜひフォローしてお待ちいただけるとすごく嬉しいです!
▼委員会5.5回目の記事
社会が1ミリメートルでも良くなると信じることに使わせていただきます。一緒に今と未来を創っていけたら最高に嬉しいです!