あなたの給料が、町を救っている   「住民税のしくみと役割」

 皆さんは給料明細をもらった時、どんなことを思いますか? 多くの人は、「社会保険料が高い!」とか、「税金(所得税・住民税)が高い!」と思うのではないでしょうか。

「税金と社会保険料がなければ手取り額が増えるのになあ・・・」って給料明細を受け取るたびに感じてしまいますよね(;^_^A

けれども、そんな悲観的にならなくてもいいと思います。

 社会保険料は、医療にかかるお金を3割にしてくれたり、年金として将来のあなたがちゃんと生活できるようにしてくれています。また、体が不自由になったときには、介護にかかるお金を1割にしてくれます。

 では、税金(住民税等)は何に使われているのでしょう。 

 道路をつくる? 警察が守ってくれる? 

たしかに、道路を作ったり、治安を守るための警察に税金が使われています。しかし、社会保険料に比べて、私たちが払った税金が役に立っているという実感はわきにくいですよね。

 道路に関していえば、いつも使うけど「この道路は私の税金で作られたんだ(/ω\)テレッ」って思う人はほとんどいないと思います(笑)。

そもそも地方に住んでいる人の場合、使っている道路の多くが何十年も前につくられたものですので、今の私たちが支払った税金で作られたかというと微妙なところです。

 警察でいえば、「警察官に助けてもらった!」っていう経験をすることもあまりないと思います。

むしろ、「警察官にお世話になりました。」というマイナス経験のほうが多いのではないかなと…。 交通違反とか(笑)

 つまり何が言いたいかというと、

「税金は役に立っている」という実感がわきにくいんですよ! 特に住民税は実感がほとんどないです。(私見です)

 だから、給料明細を見て、こんなにも税金で給料が引かれているとか思っちゃうんですよねー(;^_^A

 前置きが長くなりましたが、今回noteを書く目的は、

 「住民税って、○○に使われているんだな(・o・)」

ということを知ってもらい、自分たちの税金は役に立っているという実感をみなさんにもってもらうためです。

 まずは、住民税がどうやって計算されているのかを説明していこうかなと思います。

住民税のしくみ

 住民税は、均等割と所得割の2つで計算されています。

均等割は、固定された価格を税金として支払います。 年間で県1500円、市町村が3500円の合計5000円が徴収されます。(自治体によって、違うところもあります。)

所得割は、前年所得の10%を税金として支払います。こちらは、前年の所得によって支払う税金は変わります。

例:年間の所得が300万円の場合

 (1500円+3500円)+300万円×10%

 =30万5000円

 (※実際は、所得控除などで支払う税金はもう少し小さくなります)

という計算になります。こうやって実際に計算してみると、こんなに税金払っているんだなーって思いますね。

 数式見るだけでうんざりって人もいると思います。ただここでは、

「住民税は均等割・所得割の2つがあるんだなー」ってことだけ知ってもらえれば幸いです。

※ あと、もうひとつお知らせしておきたいことがあります。

 皆さん、「私が住んでいる町の住民税は、他の町よりも高い!」って思っている人もいると思います。もちろん自治体によって、住民税を他の自治体よりも多くとっているところもあります。しかし、それでも大した税額ではありません。

 住民税が高い県ランキング1位である「宮城県」は、

 環境配慮のために「みやぎ環境税」として、均等割に1200円がプラスしています。

 年間ですので、月でたったの100円です。

 市町村単位で住民税ランキングを見てみても

 1位「夕張市」 均等割に年1000円がプラス

 月でたったの83円ほどです。

 つまり、何が言いたいかというと、「皆さんの町の住民税が特別高いわけではない」ということです。どこの自治体もほとんど住民税の違いはありません。

 もし、周りに「私たちの町って住民税高いよねー」って言っている人を見かけたら勘違いだよーって伝えてもらえればなと思います。

noteを見ていただきありがとうございました!

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