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介護に生産性を求めないで

137本目。Twitterで話題のテーマ!

#介護に生産性を求めないで
がトレンド入りしてます。

介護施設の人員の割合。

介護職1人に対して、利用者4人
を観ることに規制緩和。

↑ 介護JOINTの記事


1人で、4人をみろと!!

無理ゲーでしょ~!!

ということで、介護職を中心に否定的なコメントが多く発信されています。


誤解をしている方もいそうなので、一応説明すると、、、

「1人で4人を観なさい」
という意味ではありません。



利用者さんをマンツーマンで観れるほど、
介護職や看護職は充実してないですし、

人件費を考えても、そこまで手厚く配置できない現実があります。

そこで考えるべきは、

・できる限り質のいい介護を提供して欲しいこと!
・悪徳業者を作らないこと!


儲けるために、、、

・ギリギリの人員配置で、人件費を抑える
・結果として劣悪な環境になり、質の低いケアが提供される

なあんてことを抑止するためにも、
最低限の配置基準が設定されている、という訳です。


また、過疎地などで
人員不足過ぎて、人員配置基準を満たせない。

満たせないので、ペナルティー(減算)されると
経営危機にもなる。

そこへの救済措置という意味合いもあるのかもですね。

現状は、3:1が基準。実態は、、、


3:1で介護をしている事業所は、たぶんない(笑)

施設介護で、3:1の人員配置では、
人が足りないというのが、経験者としての実感です。


介護ロボットの実証実験などを積極的に取り組まれている
善光会という特養が東京にあります。

いわゆる生産性を上げる介護を先進的に取り組まれている介護事業所です。

そちらでさえ、1 : 2.8

多くの施設では、1 : 2.2 とかが精いっぱい。


現行の最低基準で運営している事業所は、
実は殆どないのが現状なのです。


では、規制緩和で1 : 4 になったとする。

なったからといって、
1:4 で運営する事業所は、たぶんない。

だって無理だから。


いくら、介護ロボット、センサー、ICT、IOTなどなどを導入しても、
人がいないとできないことが多いのが、介護の仕事。

だから、最低基準以上に手厚く人を配置してる。

手厚く、、、って言っても、
人員不足感を感じているのが介護現場。


なので、生産性を上げないといけない!!
ということになります。


要は、人がいないなら、
いないなりに、効率的に仕事する必要がある

至極当然のことだと思います。

ただ、、、

生産性、、、という言葉が
介護現場に馴染まないんだと思う(笑)。


モノじゃないんだし。。。


直接介護や対話の時間
"以外”を効率化したい


記録を書く時間、情報共有、伝達

などをアプリ活用などで効率化することは可能です。
これらは効率化して、無駄を減らしたいと感じます。


さらに、システムにしかできない機能を持った機器もあります。

寝ている人の、呼吸、脈拍などがわかる。
「人が見回りしなくても」安否確認ができるシステム。

センサー感知とカメラで、転倒しそうな状況を伝えてくれるシステム。

これらを使えば、見回りしなくても、
さりげなく見守りができる。


ICTや介護ロボットなども、
うまく使えばいいのだと思います。

ただし、

その目的は、生産性を上げることではなくて、
効率化することでもない。

それらは、目的のための手段でしかない。

では、目的は??

利用者さんの暮らし


利用者さんが、楽しく過ごせること。
穏やかに過ごせること。
安心して過ごせること。

目的を間違えてはいけないと思います。

目的さえブレなければ、
極論何を使おうが、いいのだと思います。


理想と現実

人手が不足しているし、今後もしていく可能性が高い。

なら、効率化は避けられないテーマ。


そこから目を背けず、
それでも「目的」を見失わず、

便利なものなら、柔軟に取り入れてみて、

粛々と介護の仕事を楽しみたいなと思います(^^♪

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