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登校拒否の息子(絵本嫌い)に校長先生がすすめてくれた絵本


登校拒否をきっかけに息子の発達障害が発覚。
ASD(自閉症スペクトラム)子育て中のマエリンです。


息子(8)は小さい頃から絵本があんまり好きじゃありませんでした。

読み聞かせをしている最中も息子の関心は他に向いていたし、「もう終わった?」とか何度も聞かれるので、読み聞かせ甲斐もなく次第に私も絵本を読むのをやめました。


息子が少しだけ本が好きになったのは、小学1年生になった頃。

入学して登校拒否になったけど、「校長先生は絶対イヤなことはしないんだ」と校長先生にだけは心をひらいていた息子は、校長先生のご厚意で校長室登校させてもらっていました。

その時に校長先生がすすめてくれたのが『あらしのよるに』でした。

図書室から本を借りてきた息子が、「ママ読んで」と言うので、久し振りに読み聞かせをしました。

1冊目を読み終わった後も、息子は校長先生と一緒に図書室へ次の本を借りに行くようになりました。


後から聞いた話ですが、校長先生がこの本をおすすめした理由は3つ。

・友情の物語だったこと
・長く興味が持てるようにシリーズものだったこと
・本を通じて図書室にも居場所を作れたらと思っていたこと

いろいろ考えてくれていたことに感謝です。


ここからは少しだけ本の内容について話します。(ネタバレ含む)

『あらしのよるに』は、ひつじのメイと狼のガブが嵐の夜に逃げ込んだ小屋の中で出会い、暗闇の中でお互いの正体を知らないまま、仲良くなっちゃうお話です。

昼間に会う約束をして、お互いひつじと狼だったと分かった時はさすがに2匹とも驚きますが、仲良くなっちゃったのにいまさらって感じでお互いの正体を受け入れて…。

話の途中では、ひつじのメイが狼のガブのことを「本当は自分を食べようとしているんじゃないか」と疑ったり、狼のガブもひつじのメイのことを一瞬「美味しそうだ」と思っちゃったり…。

何冊目のお話だったか忘れましたが、ひつじの仲間たちや狼の仲間たちから、それぞれ「ひつじ(狼)と仲良くなれるわけがない!うまく相手を騙すんだ!」って説得されて、

・今まで生まれ育った環境や家族や仲間たち
・新しくできた友達と自分の信念みたいなもの

この2つの間でガブとメイは葛藤します。

シリーズ最後の本では、2匹の行き着く先が泣けてしまって、
「ママ、泣いてるの?」と息子に心配をされ、
「ママは今感動しているんだよ」と教えました。


小3になった息子ですが、今でもたまに『あらしのよるにシリーズ』を図書室から借りてきます。

たくさんの本は読みません。

でも、校長先生のナイスチョイスのおかげで、本に興味を持てるようになりました。




サポートしてもらえるとめっちゃ喜びます! 「クラスはどこだって我が校の生徒に変わりはありません。支援クラスや保健室、校長室でも好きな所に登校したらいい」と言ってくれた校長先生のおかげで、息子は学校を嫌いにならずに済みました。 読んだよとスキしてもらえるだけでも嬉しいです!