【東京23FC】「仕事を通じて学んだことをプレーに」地域クラブのサッカー監督が考えるデュアルキャリア像とは。
こんにちは!
今回はデュアルキャリアとして弊社で活躍している松本の所属チームである”東京23FC”の監督 小松 祐己さんにインタビューしました!
地域クラブだからこその仕事と競技に対する考え方、プロとの違いをおききすることができました。
松本の記事も併せてご覧下さい♪
また、デュアルキャリアについて詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい♪
インタビュイーPROFILE
働きながら、サッカーをすることに価値が出る
――――― 「スポーツも仕事も100%で」ということを掲げられているとおっしゃっていましたが、監督をされている方は競技に対する成績を求める方が多い中で、仕事もと考えられているご理由をお伺いさせていただきたいです。
小松監督:Jリーグみたいにプロサッカー選手であれば、競技に専念してと言うのもひとつの考え方としてあると思いますが、このカテゴリーにいる選手は、まだまだ上を目指している選手もいる一方で、どうしてもプロに行けない選手もいます。
その中で、自分の置かれた状況を考えたときに、サッカーだけでなくて、地域とのつながりや社会経験が人間的な幅や、プレーに繋がってくるような所があると思っています。
今、Jリーグでも地域貢献や社会貢献に取り組むチームが増えています。
自分たちのカテゴリーでできることを考えたときに、
サッカーという狭い社会だけで無く、
せっかく他の世界とつながれるチャンスがあるんだから、
逆に仕事も一生懸命やったらいいのになって!
仕事はサッカー選手としての価値を高めるチャンスだから、今いる選手には「仕事をするのであれば、前向きに捉えて楽しんでやって、サッカーもJリーグクラブに負けないくらいの強度で取り組んでいこう。そういう風に頑張れている自分たちに価値がある。
同じ関東リーグでもプロ契約の選手が多くはなってきているけど、だからこそ僕らみたいに働きながら、サッカーをすることに価値が出るということを理解してやってこうよ」という話をしています。
プロ契約の予定は?
――――― 関東リーグに所属しているチームで選手とプロ契約をしているところがあるとのことですが、東京23FCでもプロ契約を進めていこうとしているのですか?
小松監督:Jリーグを目指しているので選手の環境を良くしようと進めてはいるんですが、現状すぐに全てが良くなるわけでは無いので、理解してもらいながら、と言うところはあります。
よそはよそ、うりはうちで、このカテゴリーにいるからこそ、選手が入ってくるタイミングで「仕事もしてもらうし、サッカーも高い目標を目指してやっていくから」ということを伝えています。
理解して入ってきて欲しいし、逆に言うと理解出来なかったらプロ契約しているチームもあるからそっちに行った方がいいよって話もしています。
将来的には選手の環境を良くしていくために、クラブも力を入れてくれているので、過渡期というか難しい時期ではあると思うんですけど楽しんでやっていこうよって話してます。
スポンサーや観客を増やすうえでの課題は?
――――― JFLやプロ化をしていく上でスポンサー企業さんや観客を増やしていくことで1番難しいと感じていることは何ですか?
小松監督:Jリーグに上がるためには観客動員数というのもひとつのハードルとしてあります。
あとはクラブとしての収入を含めて、まだまだ課題が多いです。
選手達がスポンサー営業をしてくれているのでスポンサーの数自体は増えてきていますが、背伸びせずにということを大切にしています。
また、地域に根ざしてというところで集客の面については地元の子供達や人が観に行きたいと思ってもらえるように力を入れています。
集客の面で言えば、うちは関東リーグでもJFLでもかなりアドバンテージはある状況です。自分たちがサッカーする以外にも普及活動とか育成にも力を入れて裾野を広げていくことを地道に取り組んでいます。
スポンサーさんにも、こういうサッカークラブがあるって我々を認知していただいて、江戸川区70万人の地元の方へ向けて、まだまだ可能性がある場所だと思うし、その場所でサッカーをさせて頂くことは幸せだと思っています。僕が来て3年目ですけど、来たときよりも一歩ずつ進んでいる実感はあるので、JFL上がったら急にお客さんとかスポンサーが増えるとかそういうことよりも1つずつ目の前のことに向き合っていきたいです。
地域リーグだからこそできることを
――――― 地域の方との関係性を築く上で、どのようなことを意識して営業活動や広報活動に取り組まれていますか?
小松監督:元々Jリーグクラブで働いていていたときは監督業しかできなかったんですけど、地域リーグだとスクールで子供を教えたりするのも好きですし、色々なことがやりたくて社会人リーグに飛び込みました。
Jリーグに比べて敷居は低いと思うんですよね!
トップチームの選手、監督が子供達を教えて、その子供達が実際にスタジアムに来てくれるという地域との近さ。
このカテゴリ-だからこそ監督だから、選手だからって肩肘張らずに子供達と接することを僕自身も意識しています。
やっぱり子供達に東京23FCを知ってもらって、試合に来てもらったり、親御さんが応援してるから連れてきてもらったとかで僕たちの方から地域に入っていくことを意識しています。
僕たちが構えずにやっていくことが大事かなと思います。
今シーズンの目標は?
――――― 最後に、今シーズンの目標について教えてください!
小松監督:獲れるタイトルは全部獲る!
ただ、変にタイトルは意識せず、目の前の試合を大事に闘っていくところだと思います。
僕らもお金をいただいて試合をしているので、それに見合う試合をしなければいけないですし、そのためのトレーニングをしようっていうところではプロ選手ではないですけどこだわって、選手と一緒に頑張った先に観客の方が増えていってくれればいいと思います。
――――― 小松監督、貴重なお話をありがとうございました!
東京23FC
東京23FC オフィシャルサイト
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました!
今回は東京23FC監督 小松 祐己さんにお話を聞きました。
仕事をしながらもサッカーを続けている選手にとって、監督が仕事に対して理解があるからこそ、サッカーでも高い目標を目指せること、
サッカーをするには決して完璧とは言えない今の環境をプラスに捉え楽しまれている姿、地域密着に向けて監督業以外にもやりがいを感じてサッカーをされていることが伝わってきました。
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