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ビジネスでの自分の価値って?人から見る価値と自分の思う自分の価値って違う


起業、独立する

と宣言する背景には確固たる決意と自信があるものだと思っていたけれど、そういうエネルギーは、不安を打ち消すためのエネルギーなのかもしれない

今はむしろ、「やるしかない」「やるんだ」という気持ちがほとんどで、そんな気持ちが心の大半を占めています

やるしかないから不安も然程ない、だからといって燃えるようなエネルギーが沸いているわけでもなく

淡々と、という感じです

それよりも何をもって業を成すのかについて考える時間がほとんどです

自分の持っているものを使って何をしていくのか、これを考えることが多いです

今回は

・「自分にとって価値のあること」と「人から見て価値のあること」が違う
・「自分の持ってる長所、強みは、自分にとってコンプレックスの裏側にある」
・コンプレックスの裏側に隠れている長所は何か?
・価値を創造するのがマネジメント
・リーダー企業に立ち向かうためのポイント

価値と対価の交換が商いの基本だから、自分の持ってるもの、できることに価値があれば対価を払ってくださる方がいて、そこでビジネスは成り立つ

とってもシンプルですね

それを考え始めた時に躓きました

それは「自分にとって価値のあること」と「人から見て価値のあること」が違う

ということです

自分にとって、「これは自分の武器になる。価値がある。」と思っていることや、また「これは価値がない。」と思っていることが人から見ると、自分で思っているのとは同じではないことが多々あるんです

それは「人は、自分になくて人にあるものを欲しがるから」

だから、それを手に入れるために努力したりするんですね

そうして手に入れたことを、ヒトにあるものを見るのと同じように価値あるものだと思いたくなる

でも実は、そうではないことがあるんです。自分が持っていて、人は持っていないもの。実は、それこそが人にとっては価値のあることだったりします

僕はランニングイベントの運営を中心として22年間仕事をしてきました。イベントのプロデュースアが9割、トレーナーは1割です

でも自分の中では、トレーナーとしての自分の方が価値が高くあってほしいと思っています。それは、トレーナーをしている人たちを見てうらやましいと思う自分がいて自分も同じようにトレーナーを中心にした仕事をしたいという憧れの思いがあるからです。でもそんな自分を同じトレーナーの立場から見れば、ランニング大会の運営ができることの方が価値があったりする

僕にとっては、トレーナー一本で生計を立てている人の方が素敵に見えるけれど、人から見る地点と自分の視点は違うんです。

ランニング大会のプロデュースがメインになっている自分というコンプレックスに僕の長所が隠れているんですね。

「自分の持ってる長所、強みは、自分にとってコンプレックスの裏側にある」YouTubeで中田敦彦さんも同じことを言っていました

僕のもうひとつのコンプレックスはテレビ番組でのトレーナーというポジションです。僕を知る人の多くはこちらの僕がほとんどだと思います。自分でもそうしたいと思ってきましたので、こちらの評価の方が高いのも嬉しいことです。でもコンプレックスがあります。

それはテレビの仕事は「すごい」と思われがちということです。

芸能人と仕事ができるとか、テレビに映っているとか、そういうことに価値を感じる人が多いということです

本当に「すごい」のは、テレビの企画をつくっている制作の人たち、テレビの電波放送のシステムをつくり活用している人たち、そしてそこで企画を彩り演出するスタッフや演者さんたちです。だから、その企画の一部分だけをサポート支えていただいてる自分が、どれだけわずかな役割で関わっているのかを考えると人からの評価の大きさと自分の認識に大きなギャップを感じるのです。それがコンプレックスになっていました

とはいえ、インパクトとしては話題性がありわかりやすいアピールポイントなので、自己紹介の時などにそれを自らネタにしたりもします。その度に、「またやってしまった。。。」と罪悪感を感じたりもします

このコンプレックスの裏側に隠れている長所は何か?

同じ制作にかかわる人から見たら、何が価値があるのか?

それは、「走ることができること」、「走るための危機管理、リスクマネジメントができること」、「クライシスマネジメントができること」、「歴代のランナーと準備と本番の経験値があること」

そのあたりなのかもしれない

同じ立場の人たちから見て、その人たちにはないもの。それこそが、その人たちから見た価値であり、ビジネスでは資源なのだと思う

もちろん人生の価値は自分自身が決めていいんです。

でも、起業する、独立するという視点では人からの価値を売りにしていくべきですよね。そう考えると、僕はスポーツトレーナーでありたいけれど、現実はほとんどスポーツイベントをプロデュースしているという現実は、無いものねだりなのかもしれません。本当は「スポーツイベントをプロデュースできるスポーツトレーナー」というポジションは自分の持っているものを活かせるポジションであるということがわかります

そこに価値を見出していく作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていきます

「スポーツイベントをプロデュースできるスポーツトレーナー」というポジションの人は何ができるのでしょう?どんなサービスができて商売につながるのでしょう?

これ自体に価値を創造するのがマネジメントですね

僕の愛読書「逆転の競争戦略」山田英夫著(生産性出版)には、「同じ業界において下位企業(挑戦者)が持っている経営資源は、一般にリーダー企業に比べて質・量共に劣る場合が多い。したがって業界破壊者や侵入者のように、リーダーと全くレベルの違う技術を開発することは難しい・・・」と書いてあります。

ぼくはトレーナー業界においてもイベント業界においても、独立すれば質・量ともにリーダー企業には劣ってしまいます。こんな時こそ逆転の競争戦略

頭を整理するときは言葉だけでも逆転させてみます

スポーツイベントをプロデュースできるスポーツトレーナーをスポーツトレーナーがプロデュースするスポーツイベントに変換。主体が変わっただけで見え方が変わってきます

僕にとっての自分の価値はトレーナーであっても、マーケット、市場規模における需要はスポーツイベントの方が大きいのが現実です。ここは「やりたいこと」と「できること」を割り切って考え、スポーツイベントに付加価値をつけることを考えていきます

「逆転の競争戦略」の中で、リーダー企業に立ち向かうためのポイントとして紹介されていることには

・リーダー企業にはできたいことをする

・リーダー企業はやりたがらないことをする

ということがあります。つまり僕が、スポーツイベントをプロデュースできるトレーナーとして人にとっての自分の価値を見出すためには

・他のトレーナーにできないことをする

・他のトレーナーがやりたくないことをする

・リーダーイベント会社にはできないことをする

・リーダーイベント会社はやりたがらないことをする

ということになります。これを考えている時間が多いので、不安になってる時間はないんです

整理しますと

ビジネスでの自分の価値とは、自分がこうありたいと願うことや、それを実現することではなく、自分だけが持っているもので人が求めているものを自分のやり方で提供することができること

それっぽくなっちゃいましたが、そういうことなんですよね

今度はその中身についても書きたいと思います

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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