【海外記事】人気英語学習アプリDuolingoのUIがどのように作られたか(コンセプト編)
英語学習がてら海外記事を読んで内容を自分なりに意訳したりサマライズしながら要点をまとめています。そのためちょっと間違いがあるかもしれませんが予めご了承下さい、
今回は全世界に数千万人のユーザーを抱え、じわじわ日本でもユーザーが増えつつある英語学習アプリduolingoのデザイナーによるケーススタディ(UIの改善のためのリサーチやデザインの経過をまとめたもの)についての記事を読もうと思いました。ちょっと長いため、何回かに分けてまとめようと思っており、今日は「どのように課題を発見してどうこれから改善していくか」というケーススタディの序章(コンセプト作成)の部分までをまとめます。※noteに貼る画像も以下の記事から引用させていただいています
このように海外記事を読んでいるため英語学習にはもちろん関心があるのですが、さらに会社の仕事でも英語学習に関連するサービスを作成しているため、この記事から様々なことが吸収できたらと思い読んでみることにしました。
本日もよろしくお願いいたします。
ケーススタディの目的
全世界で3000万人以上の人々が、新しい文化や社会に触れようとDuolingoで学習を行っています。
特にパンデミックの間は語学学習のユーザーは増加傾向にありました。
Duolingoは誰でも簡単に楽しく英語を学ぶことができるプログラムの1つではあるものの、外国語を実際に使えるレベルにまで持っていく部分に関しては課題がありました。
そんな課題を抱えているため、このケーススタディではもっと多くのユーザーを獲得する方法をUXにリサーチなどによって導き出そうとする試みのようです。
プロジェクトの期間:2022年2月の1週間
筆者の役割:UXリサーチとアプリのデザイン
問題は何か?
人々に毎日時間がかかり精神的にも負荷がかかる学習を継続してもらうために、ユーザーを鼓舞するをアプローチを行っています。しかし、そのアプローチは初心者へ向けたものに限定されていました。
そのため、より実践的で上級の英語技術を求めているユーザーは他のアプリケーションへ移ってしまうという課題がありました。
しかし、それら他のアプリはDuolingoに比べて複雑で満足できるような仕上がりにはなっていませんでした。
どのようにこの課題を定義し、解決策を探したのか?
○DISCOVER(発見)
初期リサーチ
まずはネットを駆使して過去のリサーチや課題、法則やアイディアなどを徹底的に調査したようです。
そして筆者は以下のようなポイントを発見することができました。
1.Duolingoはすでにユーザーが知っている知識を再認知させてくれるものである
2.アプリのフローは1方向的で、ユーザーは自分が望むような学習の方針にアレンジすることができない
3.Duolingoはそれ単体で使用するのではなく、他のものと連携しながら使用することでより強い効果を発揮する
4.言語を学ぶことと語彙力を高めることは同義ではない。言語を学ぶなら、そこで暮らしてみるべきである
競合分析
筆者は分析を行うため、まず現時点で稼働している直接的な競合と間接的な競合について調査をし始めました。(競合にはMemrise, Babble, Mosalingua, Bussuというようなものがあるそうです、ちょっと私はどれも馴染みがないですが、)
そのような競合に対して、それらのユーザーに対して調査を行ったり、実際に筆者が使ってみてざっくりとシステムを理解しようとしたそうです。
そこからそれぞれの競合を比較して、それぞれにどのような強みがあり、逆にどのような不便をユーザーに与えているのかをまとめました。
そこで以下のような見解を得たようです。
基本的には言語学習アプリには2種類がある。1つは非常にユーザーフレンドリーで簡単に使える一方で、劇的なスキルの変化をもたらすには不十分なもの(bussuやmemrise)
そして学習手段について不必要なまでに過剰な補助をするようなものもある。(Mosalinguaなど)
多くの人気のアプリは似たようなインターフェイスとフローを備えている。私が特にDuolingoと酷似していると思ったのはaesthetic wiseだ。
少数のアプリはユーザー自身が何を学びたいのか、逆に何を学びたくないかを選択できるようになっており、Duolingoは特にその点に関して見過ごしていた。
私が見つけたDuolingoとその他との違いは、他のアプリはどれもユーザーのレッスンの進捗度合いをフォローするような機能がなかったという点だ。
(参考)SWOT分析
めちゃくちゃおもしろい!
すみません、これは本当にただ個人の感想なのですが、読み始めてみたらDuolingoの筆者の方が本当に赤裸々に内容をまとめてくださっているのでめちゃくちゃ面白く読めました。
特に今自分が英会話のサービス開発の仕事に携わっているのもあるのですが、たしかに「多くのアプリが初心者向けに作られている」という部分は本当に同じ印象を持っていました。
そして筆者は、「アプリが単一のフローを提供するのではなく、ユーザー自身が学習方法を選べるような仕組みを作る」というものに行き着いたように見えます。
次回はユーザーリサーチの部分から読み進めてみようと思います。
【つづき】
もしよければまたお付き合いください。では!
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