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UI/UXデザイナーを採用側はどう見ているか【海外記事メモ】

今日はこの記事について取り上げたいと思います。

自分の過去のnoteでも転職をどうするかや面接でどう答えるべきか、みたいな記事を書いてきました。

ただ今回は、これまでの「採用される側」ではなく、「採用する側」も経験した方の記事があったため、こちらを読んでまとめてみたいと思います。

採用側の目線も見えることで、転職活動における戦略も見えるかもしれないし、転職を今のところ考えていない人でも、採用側の考えから逆算して自分のキャリア設計を見直すこともできるかも知れません。

本日もよろしくお願いします。

デザイナーの採用は大変

私はUI/UXデザイナーの転職者の面接の経験から、採用が非常に大変であることを学んでいました。

今日、SiemensのUX/UIデザイナーコンサルタントとして私達のチームは、たった5つしかない拠点に対して1時間の間に400以上の履歴書を受け取っていました。

これは大企業に限った話ではありません。小さいスタートアップでさえ、UX/UIのしごとの募集をすると膨大な応募者が殺到します。

こんな状況下で、応募者がチャンスを掴むためにはどのようなことができるでしょうか?

この問に簡単に答えられる回答はありません。もしそんな回答を持ち合わせているという人がいるならまず疑うべきでしょう。

私たちは無意識的に様々な偏見を持ってしまいがちです。

しかしもしあなたの応募が厳しい審査を抜けた時、面接へ進めるかどうかの重要な時であるといえます。

仕事中は我々はそれぞれの応募者に関しては限られた時間でコメントを添えて、OKかNGの判断を下しています。

このようなプロセスに私が参加できたことで、採用側の心のなかで何が起こっているのかを知る機会を得られただけでなく、それらの学びを自分自身の行動変革へつなげることができました。

ここに、UX/UIデザイナーでの採用を目指す人へのアドバイスを記したいと思います。


個性を出す

UX/UIデザイナーに特に顕著ですが、「デジタル製品を使いやすくすること」のような中身のない言葉やバズワードをを多く使いがちです。そんなことは誰でもわかりますし、あなたの本質が見えません。

あなたが面接の場で話すような、あなた自身が何を行ったか、と言ったパーソナリティを加えてください。そうすれば、あなたの主張もユニークなものとなります。

履歴書の中にポートフォリオのリンクを貼る

そうしなければ、あなたの応募は膨大な他の応募書類の中に埋もれてしまうことでしょう。

プロセスを示す

採用担当とデザイナーは磨き上げた完成品のデザインだけでなく、混沌として未完成な段階のデザインをチェックしたいと考えています。

制作物に対して正直に話す

昨今では、制作物がテンプレートを使用して作られたものか完全なオリジナルで制作されたものかを見分けることは困難になっています。

これもあって、あなたのデザインプロセスを示す重要性が高まっています。このことはあなたがどれほど創造性を持って仕事に取り組めるかのイメージを採用側に持たせることになります。

どの会社もユニークな文化があるように、あなた自身もそうである

高いスキルと経験の証明ができたなら、あなたもチームの一員となることができるでしょう。

それはあなた自身が会社の文化に合うかどうかが判断され、同僚ともうまくやっていけることが判断されたということを意味しています。

そのため、あなた自身が持つ価値を企業に合わせてアレンジしたり隠したりすることはしてはいけません。

あなたがどのようにデザイナーとしてのキャリアを歩んできたかを正直に話せば話すほど、あなたに合ったチームとのめぐり合わせが容易になっていくことでしょう。


感想:プロセスを記録しておく重要性

これは日本でも同じく言われていることですが、やはりデザイナーとしての仕事を判断してもらうには完成品よりもプロセスが重要という点が強く訴えられていました。

それくらい完成品には言ってしまうとそこまで価値がないのだということも言えるのかも知れません。

時代が進みツールやテンプレートが充実していっただけでなく、デザインに関する知識も無料で際限なく獲得できるような時代となりました。

そのような世の中では「クオリティの高い完成品」を作れる技術の価値よりはむしろ「どんな試行錯誤をしたり失敗をしてきたのか」という部分のほうにより採用側の関心が向かっている現状が想像できます。

そしてそのためには、一つのプロダクトを完成させるまでのトラック(履歴)を振り返られるように残しておいたり、可能なら途中途中でも自分の成果を何らかのかたちでまとめておくことが重要なのかな、と思いました。

デザインをつくり、言語化をする。このプロセスはデザイナーに一生ついてまわる呪いのようなものなのだろうなぁと改めて感じました。一緒に頑張りましょう。

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@やました
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