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ゲーミフィケーションのUI/UX(先行事例編)【海外記事メモ】

今日も先日の記事のつづきになります。

本日の先行事例編を持って最終回となります。元記事から画像なども引用させていただいておりますのでよろしくお願いします。

では、早速本題に入ります。

Duolingo

Duolingoは3700万人ものアクティブユーザーがいる学習アプリの成功例です。非常に楽しい見た目で、過去の学習アプリとは一線を画しています。

Duolingoはポイントや条件達成、リーダーボードやフィードバックの繰り返し、コンテンツの解放、コミュニティ形成などのようなゲーミフィケーションの技術を活用しています。現在ではこの施策による成功は明白で、23言語で94個もの学習コースを提供し、3億人もの登録ユーザーを獲得しています。 - Kevin Werbach

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LinkdIn

LinkedInの(一般的に楽しさとは無縁の)求職プラットフォームですらゲーミフィケーションを取り入れています。プログレスバーやバッジによって、企業側が求める魅力的なプロフィールをユーザー自身が楽しんで作成できるような仕組みが取られています。これによってLinkdInは最大55%ものユーザーのプロフィール作成を完了させるという驚異的な成功を生み出しました。

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FitBit

Fitbitは毎日1万歩歩いてもらうというアイディアをもとに人気となったアプリの好例です。これもまたゲーミフィケーションを取り入れて人々により運動を促すことに成功しました。Fitbitはユーザーの運動量をスコア化し、日々のチャレンジを提供し、それに対して報酬としてバッジを与え、さらに友人とともに非常に洗練されたリーダーボードを利用することができます。
Nike+ や Zombie Runもゲーミフィケーションを通したフィットネスサービスとして人気を博した例です。

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これらは非常に魅力的なビジュアルが目を引きますが、ゲーミフィケーションはより微妙なアプローチを行うことも可能です。ユーザーの行動を深く洞察した上で例えば、分かりづらく変動的な報酬を与えたり、目立たない競争をさせたりすることなどもありえます。

例えば、InstagramやPinterest、TikTokのような人気アプリに見られる無制限のスクロールフィード。これらのフィードは、次に何が出てくるのかわからないという未知への期待からユーザーを釘付けにしてしまう「分かりづらい(隠れた)報酬」設計がされています。

次の報酬がいつくるかわからない、という状況はユーザーを釘付けにします。最もよくにた事例はカジノやスロットマシーンです。報酬を得られるかもしれないという時間はいつまでも遊戯を続けることができ、時間は無限になくなっていきます。

また、競争はSNSでのフォロワー獲得などでも、まるでスコアを挙げるかのような行動が見られるます。人々は過去よりよりよい状態を目指し、スコアを上げようとします。

この世には何百もの事例がありますが、それらはあなたにゲーミフィケーションが何であるか、そしてどのようにデザインへ落とし込んでいけば良いかを教えてくれるものとなるでしょう。


結局ゲーミフィケーションとは何なのか

なぜゲーミフィケーションがUI/UXデザインの分野で非常に人気なものになったことは明らかです。これらの楽しく魅力を生み出す手法は正確に機動させればきちんと機能するものになります。
ゲーミフィケーションは、身体よりもデジタルとのつながりが強い場面で、ユーザーのモチベーションに関して考え直されていくでしょう。これはデジタル世界でのユーザーの動機づけに関する新たな世界の旅が始まろうとしていることを示しています。

2025年までに75%の労働者がビデオゲームに囲まれて育ったミレニアル世代になります。デジタルネイティブ世代は、より魅力的で高い目標を追うことを楽しみ、新たな経験を与えてくれることを我々に要求してくることでしょう。端的に言えば、あらゆるプロダクトにゲーミフィケーションの要素が必要になってくるということが言えます。


感想:アプリの要素を分解して考えるとゲーミフィケーションが見つかる

ゲーミフィケーションというと最初はかなり特殊で特別な考え方のようにも思えていたのですが、事例を見てみるとスコアを可視化させたり、自分の行動履歴から景品がもらえたりなど、普段の生活(デジタル・アナログ問わず)の中に自然と溶け込んでいるものだとわかりました。

そのため、自分としては何か熱中してしまうものや自然と習慣化してしまっている、ある面では依存してしまっているようなサービスに対して、その構造を分解してどこに自分がそうなってしまうゲーム性があるのかを考える習慣をつけてみようと考えました。

例えば毎日ダラダラ見てしまっているYouTubeは、この記事でも言及のあったInstagramなどの「無限スクロール」が取り入れられており、何となしに自分が気になる動画にあたるまでずっと画面をスクロールしてしまったりします。

こういったゲーム性を探るような習慣を身につけることで、自分が実際にサービスをつくるときのゲーミフィケーションの引き出しが増えてくるかも知れません。

ちょっと長い記事でしたが非常に勉強になりました。

ではまた。

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@やました
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