「イライラは何も生まない」って本当?
「イライラしても何も生まれない」
って言葉、どう思いますか??
この言葉、結構よく耳にするんですが、
私にはどうしても上から目線な言葉に聞こえてしまいます。
イライラしてる人を否定するような、
それでいてイライラしてない自分を棚にあげているような…。
怒っている理由はなんであれ、
「はい、それ意味ないよー」と言われるのは、ちょっと腹が立ちません?笑
話を聞かずして断言できないのでは…?
怒りが生むものだってある
以前、テレビでパリコレモデルさんへの密着番組を見たときに、
「ストイックに頑張るモチベーションはなんですか?」
と聞かれた彼女の答えこそ、「怒り」でした。
コロナショックの影響でお店を手放す予定だった女性が、一転して売上を伸ばせた理由も、買い取り先に対する「怒り」だったそうです。
それを聞いたら、「何も生まない」なんて言えません。
このたとえは大きな出来事ですが、日常にもこういうことってあるはずです。
家族に「太った」と言われた苛立ちでダイエットに成功するとか、
職場に対する苛立ちから転職して成功するとか、
イライラした勢いで仕事が早く終わるとか…?
怒りの衝動から生まれる成功もあるので、
一概に怒りを否定してはいけないなぁと思います。
他人に言うのはおすすめしない
そもそもこの言葉は
「イライラするのはやめたほうがいいよ」
ということを強めに伝えたいから生まれた言葉だと思う。
強めの言葉で人の注目を集めるのは世間の常套手段なんでね、
だまされないように自分で考えるのって大切…。
今回の言葉については、「何も」というのが無責任かなと。
その人の苛立ちの強さや、その気持ちがどういう方向に働くかって、本人にしかわからないことじゃないですか。
相手のイライラを抑えてあげたいなら、こんな付け焼刃の言葉よりもっと良い言葉があるはずです。
怒りって話を聞いてもらうだけでおさまることもあるんだから、「イライラしてもどうしようもないよ」なんて否定する言葉よりも、まずは話を聞いたほうがよい気がする。
頭ごなしに否定していると思われる可能性もあるので、まずは話を聞くのが安牌ではないでしょうか。クレーム対応の基本とほぼ同じで(笑)
自己暗示としては◎?
唯一、「自分」にだけはこの言葉をかけていいと思います。
イライラしてるときって本当に不快じゃないですか(笑)
先ほどの例のように、ポジティブに働くことばかりではありませんし。
一刻も早く、怒りを抑えたいのであれば、
「このイライラは良い方向に働かない」
「一旦、落ち着いたほうがいいよ」
って、自己暗示をかけるために使える。
怒りは何も生まない…怒りは何も生まない…怒りは何も生まない…
と唱えながら深呼吸するのはアリだと思います(笑)
ただ、イライラしている自分を否定しているような気持ちになるなら、やっぱりこの言葉は違くて。
他人と同じように、対自分で話してあげるのが良い気がする。
もう1人の落ち着いている自分を用意して、イライラした状況を受け入れる。
冷静に考えられるようになってから、改めて対応策を考える。
そのほうが、突発的な感情によるトラブルは起きづらい気がします。
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なんだか長くなりましたが、たまに世間でよく言われる言葉にモヤモヤするんですよね🤔
そんなモヤモヤを言語化してスッキリさせたくて、今日はここに書き残しました。
結論、「イライラが何も生まない」わけはなくて、
やっぱり言葉には気を付けたいなぁと思います。
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