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「生産性カウンセラーⓇ」のコラム(NO.9)ストレス

今回は「ストレスをコントロールする方法」についてお伝えしたいと思います。


現代は「ストレスの多い時代」と言われています。

世の中には情報があふれ、世界の情報量は1週間で2倍に増えています。

現代人の脳は人類史上、最も刺激にさらされており、これがストレスの原因という方もおられます。


おそらく多くの方が「ストレス」を実感されているのではないでしょうか?


では、本題のストレスをコントロールする方法ですが、まず前提として「ストレス」は本当に悪いのでしょうか?

この「前提」をまず疑ってみましょう。

実は「ストレスはそれほど悪者ではない」というのが現在の定説です。

まずは、この前提の考え方を「マインドセット」により変えていきましょう。

方法は簡単です。


「ストレスは体に悪いもの」と考えるのではなく、「ストレスが自分に成長をもたらしてくれる」と考えてください。


おそらく???だと思いますので、理由を説明します。


ストレスに関するマインドセットの研究がアメリカで3万人の成人を対象に行われた調査で面白い結果が出ています。

結論から言うと「ストレスは体に悪い」と思っている人はそうでない人に比べて死亡リスクが43%も上昇することが分かりました。

「ストレスが体に悪い」というマインドセットを持つか否かが、リスクを左右することが分かったのです。

これが「マインドセット」の力です。


ただし、注意点があります。

「ストレスがない」と思い込むのは間違いです。

これは、ストレスから目を背けているだけです。

ストレスを避けようと思えば思うほど悪影響を与えることも研究から明らかになっています。

従って、自分がストレスを感じている事を認め、「現実を直視」して活かしていく事が「対処法」になります。

かなり要約しますが、「ストレスがない人生は自分の本当の望みから逃げた人生」なのです。

従って、ストレスを感じている= 「自分に成長をもらたしてくれる」と考えてみてください。


とは言え、多すぎるストレスを持っている方はそんな簡単にこのマインドセットを受け入れられないと思いますので、メンタルヘルスの研修等でもお伝えしている「適度なストレスレベル」にするための簡単な方法を3つご紹介します。

<ストレスレベルのコントロール法(3つ)>


1.思った感情を紙に書く(エクスプレッシブル・ライティング)

自分が思った事を紙に書いて吐き出しましょう。
1日「8分」で効果があることが科学的に検証されています。
  
恨み文のようになっても構いません。
書くことで自分の客観的な感情を整理して俯瞰して見ることができます。
  
エクスプレッシブル・ライティングには様々な効果がありますが、面白いのが「嫌な相手をスルーする力が鍛えられる」ことです。
  
 嫌いな相手を受容できるようになるという事も研究から分かっています。
  


2.楽しいことを思い出す(14秒間)

これもある大学で行われた研究結果です。

楽しい事を14秒間思い出すだけでストレスが軽減することが判明しています。
(ストレスを感じると体内のストレスホルモンであるコルチゾールが上昇しますが、この上昇を大幅に抑えられることが実証されています。

具体的な方法として、自分のデスクや、スマホの待ち受け等に自分の楽しい感情が思い出せる写真等を置いておくなどがおすすめです。
  
  
  
3.1日30分ゆっくり本を読む(スローリーディング)

方法は簡単でどんな本でもいいので30分間「ゆっくり」本を読む方法です。(30分以上なので、長い方は問題ありません)
  
イギリスの研究で、読書をする人は、しない人と比べてストレスが68%低下する事が分かっています。
  
読書習慣のない方はフィクション系の本がおすすめです。

登場人物に感情移入することで、「共感能力」が高まりコミュニケーション能力が高まります。
  
ストレスの原因のほとんどは人間関係になりますので、コミュニケーション能力の向上はストレス軽減の手段にもなります。
  


ストレスの解消法(メンタル強化法)は、時代に合わせて変化してきています。

第4次産業革命時代のストレス解消法、そしてストレスをうまく活用して成長を促進させ、メンタルを強化し、行動や成果に繋げていく方法も今後の研修でお伝えしていきたいと考えています。


様々な方法がありますので、自分にあった方法を探して自分でコントロールできる方法を身につけてください。



※このコラムは「働き方改革」(人を大切にした経営)に取り組んでおられる契約企業様向けメルマガ(2018年11月)の再編集です。

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