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「生産性カウンセラーⓇ」のコラム(NO.8)自己肯定感

多くの日本人が持っている共通的な傾向ではありますが、最近特に「自分に自信が持てない」という言葉をよくお聞きします。


従って今回は「自分に自信を持つための方法」についてお伝えしたいと思います。

自信がない人は、自信を持っている人よりも「自分を客観視できる人」です。

これは、自己成長するためには欠かせない力です。


なぜなら、自分を客観視できない人は、自分を実力以上に評価するため、学習や研鑽を怠り、現状にあぐらをかくためです。

これは、能力がどんどん劣化していくリスクがあります。


ただ、自信がない人にも致命的な欠点があります。

それは自己の客観視が過ぎて、行動することに極度の恐怖を感じ、萎縮し、本来の実力が発揮できなくなることです。


そのため、自信がない人が自信をつけるためには、精神的な抵抗のない範囲で「小さな成功体験」を積み上げていき、脳の「潜在意識」にインプットしていく事で「少しずつ自信を育てていく」ことが王道になります。


ただ、これは必要なプロセスである一方、時間がかかります。


従って、もっと早く自分に自信を持ちたいという方向けに「根拠のない自信」を身につけるための方法をお伝えします。
(行動を起こすための自信に「根拠」はいらないのです)


ポイントは、「自己否定の癖」から、「自己肯定の癖」に切り替えるという事です。


癖とは「無意識にしてしまうこと」です。

つまり、癖を直すには「意識すること」から始まります。

「癖」に気づき、観察することから始めましょう。


まず、自己否定をしている自分に気づいたら、あらかじめ決めておいた「特定のアクション」をしましょう。「膝をポンと叩く」、「手を握る」など、何でも構いません。


自己否定の癖と特定のアクションをヒモ付けることで、「癖を意識する力」が身につきやすくなります。


次に「自己否定することにメリットはあるの?」と自問自答してください。


自信がない人は、自己否定を必要以上にする傾向にあります。


ここを冷静に見れるようになれば、「過度な自己否定に何の意味もない」ことに気づくはずです。


これによって「癖を直したい」というモチベーションが高まり、自己否定の習慣を変えることができます。

次に、この世の全ての出来事は「いい要素と悪い要素」の両面を備えています。

例えば、自動車の発明によって救急車ができましたが、自動車事故による死傷者が増えたようにです。


失敗という現象についても、「いい要素と悪い要素」のどちらにフォーカスするかで解釈は180度変わります。

例えば「失敗=絶望」と「失敗=成功の過程」では、解釈が真逆です。


なお、自己否定が強い人は「前者の解釈」を選ぶ癖があります。


「自己否定することにメリットはあるの?」という質問によって、自己否定に何のメリットもないことに気づいたはずです。

悪い癖だと意識できるようになれば、あとは「自己肯定感が高まる癖」に変えるだけです。


また、あなたが何かに失敗したとしても、その過程には「小さな成功」が無数に転がっています。

小さな成功に「焦点」を合わせれば見つかります。


その「小さな成功」を記録してみてください。


「小さな成功」にフォーカスすることで、「自分が大量の成功をしていた」ことに気づくでしょう。

「私はこんなに成功していたのか」と思えれば自分を褒めたくなり、自信を持つことに抵抗がなくなるはずです。


ちなみに、根拠のない自信家は、自分の好きなところばかりにフォーカスし「自分って凄い」と考えています。


自己否定にせよ自己肯定にせよ、所詮は「焦点の違い」に過ぎないのです。

最後に、自信がない人は、他人を批判することを好む傾向にあります。

これは、自信のない人に欠乏している「自己肯定感」が満たせるためです。
(これは、研修等でよくお伝えする「相対的幸福」の追求で幸福感が安定しない思考・行動パターンです)


他人を批判したり見下すことは、自分の存在価値が確認できる「手っ取り早い方法」です。

また、安全な場所からできるため、自信がない人にとっては「好都合」なのです。


しかし、他人を批判する行為には「強烈な副作用」があります。

それは、「自分が批判されることを極度に恐れる」ようになってしまうことです。


普段、他人を批判しない人は、自分が批判されても気になりません。

なぜなら、彼らの脳の辞書には「批判」という言葉がないからです。

概念がないので批判されてもピンと来ないのです。

ところが、批判ばかりする人は、脳の辞書に「批判」が大きく記されています。

その結果、自分に対するどんな些細な批判にも過敏になり、自信を失っていきます。


また、他人を批判する人は、自分自身がそれに当てはまると強い罪悪感を持ち、「自己批判」をします。

これによって自信はますます失われます。


他人の批判は、短期的には自己肯定感を満たしますが、長期的には自己否定が強化されることを知ってください。

自分に自信が持てない方に強くメッセージを発信したいのですが、あなたが取るに足らない存在なんて大きな「勘違い」です。


全ての人は「独自の強み」を必ず持っています。


その強みに早く気づき、その能力を「行動」によって発揮することで、あなたの「自己重要感」が高まり「幸福感」を高める事が可能になります。


そうなれば、あなたが発揮できるパフォーマンスは「異次元の領域」になります。


特に、第4次産業革命における人財の価値はその「強み」をどれだけ「自己認識して高めるか」の世界です。


あなたが持っている潜在能力を開放していきましょう!


※このコラムは「働き方改革」(人を大切にした経営)に取り組んでおられる契約企業様向けメルマガ(2018年~)の再編集です。
「企業」という枠を超えた、本来の「人の価値」は強みがあるなしではなく、遺伝子学的に300兆分の1の確率の「奇跡的な存在」として、「ただ生きているだけ」で価値があり、人類の進化・成長に大きく貢献していると考えています。
そんな前提でコラムを読んで頂けると幸いです。


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