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教員×長期育休=最強

現在、二度目の育休(一年半)中の男です。
タイトルの通りですが、軽く補足しておきます。

まず、学校における仕事の分担は年度ごと、一年単位で決まります。
そして、ほとんどの仕事が「繰り返し」です。

つまり、
年度単位であれば、一年間(もしくは二年間)まるまる育休を取ったとしても、次年度、何事もなかったかのように仕事に戻れるということです。そこに男女差はありません。

たとえば、前年度に一年生の担任をしていた男性の先生が、四月から一年間育休を取り、その翌年度の四月から三年生の担任もしくは副担任として復帰すると、担当学年も変わらず、ほとんど違和感なく合流できます。
まるで、高速道路で一度サービスエリアに寄り、再び本線に合流するように。

さらに、年度まるまるとまではいかずとも、学期ごとでも休みやすいです。
復帰後も、育児休暇や部分休業、時短勤務などをバシバシ使うことで、保育園の送迎も余裕でできます。

とにかく、公務員はかなり育休の制度を使いやすいです。
それなのに、長期で育休を取っている男性教員をあまり見かけないのはなぜか。

最大の理由は、おそらく収入の減少。
そして次に、ほかの先生に負担をかけたくないとか、仕事を途切れさせたくないとかの精神的な障壁。

収入は、確かに減ります。しかし、現時点でも生活に困るほどではありませんし、これからは育休手当が増えると思うので、それほど身構える必要もないと思っています。
まあそれでも収入の減少がきついというのは仕方がないとして、精神的な障壁の部分は、僕は正直アホらしいと思っています。

学校では、療休(病んで休む人)が結構出ます。これは事実です。女性で産休、育休に入る人ももちろんいます。
そうした状況で思うのは、誰かが休んでも、
いなきゃいないで現場はなんとかする
ということです。

「自分がいなければ……」なんてことはありません。
いなければ、何ですか? 誰かが死にますか?
大丈夫です、性格の悪い先生から多少の愚痴は出るかもしれませんが、大した問題はありません。

それを、自分に置き換えてみればいいだけです。
担任をしているから。気になる生徒がいるから。部活がいい雰囲気になってきたから。

どうでもいいです。自分の家族に比べれば。

僕が育休を取って、復帰して、職場で失ったものは一つもありません。
家庭では、人生の宝ともいえる時間を得ました。
親の大変さというものが骨身に染みました。
世の中の親のという親、特にシングルの方々に敬意を抱くようになりました。

我が家は夫婦で育休を取り、二人の男児を育てています。常にマンツーマンディフェンス。時折アウトナンバーでヘトヘトです。
それでも、家族で一緒にいられる時間こそ、人生で最も尊い時間だと思っています。
いつか、ではないのです。彼らが、子どもが生きているのは今であり、その親は自分とパートナーしかいないのです。
当然、育休を取ったからといって、自分の子どもが将来どうなるとか、そういった教育的な効果がどうとか言うことはありません。
僕は単純に、普段他人の子どもと接し、世話をしたり指導したりしている学校の先生たちこそ、自分の子どもと家にいる時間をとることが大切なのではないかと思っているだけです。

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