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旅の話し

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旅のエッセイを載せます。
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#ニュージーランド

「二十億光年の孤独」と共に

「二十億光年の孤独」と共に

 谷川俊太郎が、今のぼくと同じくらいの時に書いた「二十億光年の孤独」という本とともに
ニュージーランドを旅した。   

長旅の中で本当に孤独になったら、この本を開き星でも眺めようと思って持って行った。それには英訳も付いていて、コミュニケーションツールにもなるかも、という些細な下心と一緒に。

日本を発った飛行機は、夜の太平洋を渡り、星々の輝きは、これから未知の島へと向かう
ぼくをより一層孤りにさ

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朝の効力

朝の効力

ロトルアという街で、少しまちの外れにあるfunky backpackerというゲストハウスに入った。
名前に反して暖炉があったり、壁画があって孤独さを紛らわしてくれる暖かい宿だった。
夜も更けもう寝ようかと思っていると、隣のベットのアジア人と目があった。
彼は周りのもう寝ている人に気を使い、アイコンタクトで電気を消してくれないか?とメッセージを送ってきた。まだ言葉も交わしていない者同士、言葉を用い

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境界線

境界線

海沿いに面した小さな街。1日取り立ててやることなし。
曇り空の中重いバックパックを背負って北へと続く道を歩く。

気がつくと広い芝生の広場のようなところに出た。荷物を置いて一休みする。
その奥には白い壁と赤茶色の屋根をした三角屋根の建物が見えた。
ニュージーランドの先住民マオリの集会所「マラエ」だ。
中には十数人、雰囲気のある老人が車座になって座っている。うち数人は伝統である入れ墨のある顔だった。

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