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FIPという難病を乗り越えて

前回の記事にもあったように保護施設の方から紹介された猫にはFIPという病気があった。
以下は私が関係者や獣医師、インターネットやSNS等から知り得た情報となるので、専門家の記事ではないことをご理解いただき目を通してほしい。


FIP(猫伝染性腹膜炎)とは主に子猫の時期に発症することが多い、致死率が100%と言われていた病気だ。
原因は猫コロナウイルスの変異で猫の糞便を通じて発症するといわれている。
↓FIPの保護猫さん



実はこの紹介された猫も子猫の時期に発症し、急激に体調が悪化し生死の淵をさまよったことがあったと聞いた。

トイレが明らかに普段と違ったり、目がうつろになっている動画や細い腕に点滴をしている姿は心苦しいものがあった。

それでもこの子の命を救いたいと獣医さんと相談し、通院と治療を続けた結果、体調が回復していまの彼女の姿がある。
なおFIPは近年薬が開発されており、その継続投与により容態は収まり、数値も安定したため「寛解」となっている。

完治ではなく「寛解」

という表現になるのは
このFIPがいまだに解明されていない点が多く、改善した後は再発はないとは言われているがいまだによくわからない点があるようだ。
寛解という表現で病気を克服したとなるようだ。

この子はとってもいい子なんだけれど、こういった病気があるということを理解した上で飼ってくれる人にこの子をお願いしたいんです」

女性は猫を抱っこしながら、繰り返しそう言った。

確かにそんな難病を発症し、再発はないとはいえ、病気の可能性を秘めている子を迎えるのは怖い。

いまは状態は安定しているけれど、いつどうなるかわかないし、健康な子とそうでない子がいれば迎えるのは健康な子が良い。

差別をするわけではないけれど、初めて迎える猫だから安心して迎え入れることができる健康な子がいい。

それはそう
そうなのだが・・・

いま目の前にいる子は「かわいい」のだ。


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